軽EVをもっとフレキシブルに使いたい!! そんな想いからN-VAN e:に太陽光パネルを装着したオリジナルカーを製作するプロジェクトがスタートした。DIYでいろいろやっていると本当に楽しい!! 最高のアソビ車になりつつあるね!!
文・写真:国沢光宏
【画像ギャラリー】N-VAN e:をDIY!! 見ているだけでワクワクする製作過程をお披露目!!(9枚)画像ギャラリー携帯電池からクルマへの充電は可能なのか?
少し時間を戻す。N-VAN:eに太陽光パネルを載せるべく作業を始めたのだけれど、すぐ「どうしましょう?」という課題が出てきた。
ルーフに載せた太陽光パネルで作った電力を車内に搭載した携帯電池まで引っ張ることは、使用するパーツを調べている時から「それほど難しくない」とわかっていた。窓や窓枠の隙間を通す薄いケーブルが出ているからだ。今回、リアハッチ部分から室内に入れた。
問題は携帯電池からクルマへの充電。細い充電ケーブルが出ていないため、ボディに穴を空けるしかない。どうしようかと考えていたら、ホンダアクセスのアクセサリーから「外部電源入力キット(3万7400円)」が出ていた。
何のために使うのか? N-VAN:eはフロントにある200Vの普通充電口に差し込むとAC100Vを引き出せるAC外部給電器(2万9700円)がある。そこから取った100Vを車内に引き混むための用品なのだった。この2つでいろいろなことができる。
ホンダアクセスのアクセサリーで課題解決!! ラゲッジも広すぎ!!
文字で説明するのは難しいので写真をご覧ください。問題は室内の携帯電池から外部に電気を引き出せるか、だ。聞いてみたら引き込むことも出すことも可能だという。これで雨の日も車載の携帯電池からクルマへの充電が可能になった。
太陽光パネルから直接駆動用バッテリーには入れられないが、ケータイ電池なら100Vなので、クルマの駆動用バッテリーに入れられるというワケ。
作業完了して試してみたら、全く問題無し! 温度の上昇などでトラブル出ないかとしばらく車内に居たら、面白いことに気づいてしまった。
お日様の出ている状態だと、400W前後の電力が携帯電池に入ってきている。1日すれば5kWh(100Vで500Wの電力を10時間使える)もある携帯電池すら満充電状態になってしまう。
この電力、「発電しながら走るクルマ」を目指していたため、クルマに充電することだけ考えていた。それが「キャンピングカーや移動するオフィスなんかにしたら楽しそうですね~」とも考えるようになった。
商用車だからキャビンは軽自動車と思えないくらい広い! リアシートはもちろん、助手席まで床下に収納可能なので、完全にフラットになる。身長183cmの私だって余裕!
ここまで読んで「N-VAN:e以外の軽バンだって同じでしょ」と思うだろう。「その通りです」と言いたいところなんだけれど、私はハイゼットバンも持っているので比べてみたら、フラットな床の面積が圧倒的に違う。
目指すは小さなキャンピングカー!?
しかもN-VAN:eだと電力を使える。いや、単に電力を使うだけなら、フロントにセットするAC100V給電器を使えばいい。ただ電気自動車の場合、電力を使うと本来の目的である「走るための電力」を消費してしまう。
キャンプ場まで走ってきて3分の1を使ったとしたら、現地でフルに電池を使うと帰れなくなる、ということです。電池残量を気にしながら遊ばなくちゃならない。
湯沸かし器や料理器は電気食いますから。ところが、でございます。太陽光パネルを屋根に載せておくと、前述の通り天気良ければ大量の電気を作ってくれる。5kWhの携帯電池を積む私のN-VAN:eだったら、日当たりの良いキャンプ場であれば何日滞在しても大丈夫。
むしろ電池残量半分の状態で到着しても、帰りは残量増えてる。それでいてキャンプ場滞在中に電気使ったって平気。
冬場なら電気毛布など使えばオーバーナイトだって快適だ。雨の日に車内で映画を見ながら過ごすことだって可能。もはやミニキャンパーのように使えてしまう。
夏場であればアウトドア用の電気冷蔵庫を積んでおき、キンキンに冷やしたビールなんぞイケる! オートキャンプに限らず、釣りのベースや流行のコワーキングスペースなどに使ってもいいんじゃなかろうか。
今回は走行用の電源のため屋根一杯の太陽光パネルと、5kWhという大きい携帯電池を使っているけれど、アウトドアでの遊びということなら2万円くらいの太陽光パネルと、10万円くらいで買える携帯電池のセットで十分楽しめる。
そうなればN-VAN:eの遊び方が一段とワイドになると思う。N-VAN:eで小さいキャンピングカーを作りたくなってきました。
コメント
コメントの使い方あくまで晴れていれば、という前提ですよね。
キャンプ場にもよると思いますが、100V電源が取得できるところもあるので、車のバッテリーはなるべく使わない、というほうが安心です。
車は違いますがプリウスPHEVにソーラーパネルのオプション設定があり、年間約1200km分の電力が作れる記事を読んだ時の事を思い出しました。短距離EVでの自給自足が出来るEV(一応充電も可能)な車もメーカーで出したら面白いですね。というか、EVでソーラーパネルで充電できる車種ってないんですかね?
ケータイ電池て。一般的にはポタ電じゃない?