埼玉の隠し玉「青い悪魔」WRX S4覆面御開帳!! マジ、ここまで見せちゃっていいの!?

埼玉の隠し玉「青い悪魔」WRX S4覆面御開帳!! マジ、ここまで見せちゃっていいの!?

 関越道で「WRブルーのWRX S4が赤色灯出して違反車追いかけていた」。そんな情報が伝えられたのは2020年のことだった。まさか!? と思ったものの、瞬く間にブルーのWRX S4覆面パトカーの目撃情報は複数寄せられ、ベストカー本誌でも取締り中の写真とともに、その衝撃的な情報をお伝えした。

 覆面パト、とりわけ交通機動隊や高速隊に配備される交通取締用覆面パトカーはその性格上、秘匿性が重要だ。ぶっちゃけちゃえば「ばれちゃあ元も子もない」、ってこと。

 そんなWRブルーのWRX S4覆面パト、ここまで見せちゃって大丈夫なの~!? ってほど大胆に細部をお見せしちゃいます!!

文/写真:有村拓真

スポーツパトカーの宝庫、埼玉県警の大サービス!!

 埼玉県警察の高速隊には全国的にも珍しいWRXS4覆面が4台も存在する。ボディーカラーはブルーが2台、グレーが1台、シルバーが1台という布陣である。高知県警や青森県警にも存在するが、これほど多くの台数を運用しているのは埼玉県警のみである。4台のWRX S4は高速隊の所属で、大宮ナンバー(ブルー)、所沢ナンバー(ブルー)、春日部ナンバー(グレー)、熊谷ナンバー(シルバー)で、東北道、関越道、北関東道、外環道などでの活動シーンが目撃されている。

 実は、2023年5月13日、埼玉県さいたま市の鉄道博物館で第13回けいさつ車両展が開催されたのだが、このイベントに所沢ナンバーのWRブルーのWRX S4覆面パトカーが展示車両としてやってきたのだ。

最重要秘匿車両だったはずのWRX S4覆面パトカー。WRブルーは2台あり、この車両は所沢ナンバーで主に関越道で交通違反の取り締まりに当たっている
最重要秘匿車両だったはずのWRX S4覆面パトカー。WRブルーは2台あり、この車両は所沢ナンバーで主に関越道で交通違反の取り締まりに当たっている

 え? え? え~!? 秘匿性が重要な交通取締り用覆面パトを、警察イベントに展示しちゃっていいのぉ????? このWRX S4以外にも埼玉県警名物のR34GT-Rパトカー、埼玉と新潟に現存するRX-7パトカー、クラウンアスリートパトカー、山岳救助隊所属の70ランクル、高性能救助車のメルセデスベンツウニモグという魅力的メンツが展示車両としてやってきた。

埼玉県警名物のR34GT-Rパトカーも展示された。埼玉は栃木県警同様、ハイパワーパトカーが多く存在する。過去にはR32GT-Rの白黒や覆面、R33GT-Rの白黒や覆面なども配備されていた
埼玉県警名物のR34GT-Rパトカーも展示された。埼玉は栃木県警同様、ハイパワーパトカーが多く存在する。過去にはR32GT-Rの白黒や覆面、R33GT-Rの白黒や覆面なども配備されていた

おいおいここまで見せちゃって大丈夫? 覆面パトの室内まで大公開!!

 さすがに外観を見せるだけだろうと思っていたら、なんと! ドアを開けて室内を見せてくれるどころか、運転席に座るのもOK。写真撮影も自由にどうぞ、という大盤振る舞いだ。それどころかサイレンアンプのボタンを押すと反転式警光灯が出る、サイレンが鳴るなど雑談を交えた隊員による解説付きである。

運転席に座って写真撮影もできた。これ、初公開ではなかろうか? 車内のインパネ周りはサイレンアンプや無線機などが複数装着されているが、スッキリとまとめられている
運転席に座って写真撮影もできた。これ、初公開ではなかろうか? 車内のインパネ周りはサイレンアンプや無線機などが複数装着されているが、スッキリとまとめられている

 気になる内装はというと、インパネ周りはスッキリまとめられており、無線機をはじめサイレンアンプなども違和感なく収まっている。意外なことにカーナビレスという仕様だ。そして車内の屋根中央部分には反点灯が鎮座しており、改めてこのS4が覆面パトカーであると再認識させられる。反点灯格納部には雨水等が溜まらないようにするための水抜きホースが設置されており、車体右側のBピラーに沿って車体下部に設置されている。車種によっては、Bピラーを沿わず、車体中央からストレートに下部へ落とすものも存在するが、WRX S4はきれいに配管されている。

車内の中央部分には反点灯格納部が鎮座している。横に伸びるのは、格納BOXに雨水が溜まらないようにする水抜き穴の排水管。Bピラーに沿わせ配管されている
車内の中央部分には反点灯格納部が鎮座している。横に伸びるのは、格納BOXに雨水が溜まらないようにする水抜き穴の排水管。Bピラーに沿わせ配管されている
ルーフの反点灯を使途から見るとご覧の通り。ボタン一つで屋根から出てくるタイプの赤色灯は世界的にも珍しい
ルーフの反点灯を使途から見るとご覧の通り。ボタン一つで屋根から出てくるタイプの赤色灯は世界的にも珍しい

 導入当初、リアワイパーはパトサインを車内に設置している関係なのか、アームが根元から取り外されていたのが、今回のイベントで登場した際はリアワイパーが装着されていた。

次ページは : 撤収、出待ちでも大サービスで大撮影大会状態!!

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