2023年末から発売された三菱のBEV軽商用車「ミニキャブEV」。ミニキャブミーブの改良モデルであり、令和の時代に登場したBEVモデル。そんな車のアクセサリーカタログを見ると平成レトロを感じるアイテムを発見した。
文:西川昇吾/写真:ベストカー編集部
【画像ギャラリー】ミニキャブEVだけじゃない!! 三菱のEVを画像でチェック!! (19枚)画像ギャラリー■平成レトロを感じるスケルトンキー
平成レトロを感じるアイテムの正体はスケルトンキー(税込み8360円)だ。
キーレスエントリーシステム装着車が選ぶことができるオプションとなっていて、クリアブルー、クリアイエロー、の3色から選択可能だ。
バリバリ令和の時代に登場したミニキャブEVであるが、このオプションは何というか90年代初頭から2000年代初頭のトレンドや文化を指す
「平成レトロ」を感じるアイテムだ。
スケルトンカラーと言えば、当時のゲーム機やパソコン、携帯電話などで流行したカラーだ。
なぜこのような平成レトロアイテムが令和最新版のBEVモデルのオプションに用意されているのだろうか?
■当時から生き残ってきたアイテム
実はこのアイテム、新たに加わったオプションではない。むしろ平成前半から生き残ってきた、そんなシーラカンス(?)のようなアイテムなのだ。
時代は今から25~30年くらい遡った平成の時。
当時のスケルトンブームの発祥はiMacが発端だったと言われている。
このブームに乗じて三菱ではデリカスペックシートギアでスケルトンインパネ的なアイテムを用意したそうだ。
それがキッカケとなり、スケルトンキーにまでつながった。スケルトンキーが設定されたのは1999年のパジェロイオが最初だったと言われている。
このスケルトンキーはサプライヤーと協力して企画したアイテムで当初は徐々に採用車種ラインアップを広めたそうだが、
そのキーを採用している車種が少なくなったこととスケルトンブームが過ぎ去ったことが重なり、徐々にスケルトンキーが用意されている車種が少なくなっていった。
しかしながら最後まで基本的に同じ構造のキーが採用されていたミニキャブEVにはスケルトンキーが残っているという訳だ。
■商用車だからこそ生き残ったアイテム
ミニキャブEVはパワーユニットこそ最新のBEVだが、商用車に大きく求められる性能は「壊れにくさ」だ。
最近はスマートキーの普及が進んでいるが、キーを捻ってイグニッションONにするシンプルさがこれまでの同じキーをミニキャブEVに採用する理由となった。
そこにスケルトンキーがミニキャブEVで生き残ってきた理由がある。
当初スケルトンキーは2ボタンキーレス車に設定されていたようで、
パジェロやコルト、エアトレックなどで展開されていたが、この形状のキーが残ったのがミニキャブEVだったからスケルトンキーが生き残ったという訳だ。
クルマのキーに限らず、2020年代の令和のこの時代でスケルトンカラーのアイテムが新品で手に入るというのはとてもレアかもしれない。
ミニキャブEVを購入する人は時代を代表する記念アイテムとして、このオプションを選ぶのもアリだろう。
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コメント
コメントの使い方後席ヘッドレストをオプション設定してほしい。
出来ればアトレーみたいに左右独立収納するシートなら文句無しです。