スバルを代表する車種のひとつであるレガシィは“元祖俊足ステーションワゴン”として名を馳せていたが、徐々に軸足を北米市場に移してボディは大型化し、現在日本はクロスオーバーモデルのみの設定となっている。果たしてレガシィが進む道としてこれは正しいものなのだろうか?
文/小鮒康一、写真/SUBARU
【画像ギャラリー】時代は変わってもスバルの技術と魂は永久に不滅だ!! レガシィの写真はこちら!!(30枚)画像ギャラリー■需要に合わせて変化していったレガシィ
レガシィが大型化を始めたのは3ナンバーサイズのボディとなった4代目モデルからで、5代目ではさらに50mmも全幅が拡大し1,780mmに。
6代目では一気に1,840mmと大型化をしたタイミングで国内向けには4代目レガシィツーリングワゴンにほど近いサイズの新たなワゴンモデルであるレヴォーグがリリースされた。
一方セダンモデルは6代目では国内のスバルのラインナップの実質的なフラッグシップモデルとして存在していたが、7代目にフルモデルチェンジを実施したタイミングで日本ではラインナップから外れ、アウトバックのみラインナップとなっている。
■国内シェアはレヴォーグが獲得している
レヴォーグは2013年に登場したクルマで日本では安定した人気を誇り、2020年に登場した2代目ではクロスオーバーモデルのレイバックが2023年に追加されるなど、確実にレガシィツーリングワゴンの代替モデルとしての道を歩んでいると言えるだろう。
対するアウトバックはボディサイズこそラインナップの中で最大であるものの、エンジンは1.8Lターボのみ、価格も一部グレードではレヴォーグの方が高価となるなど、逆転現象が起きてしまっている。
そこにレイバックが登場したとなれば、いよいよレガシィは日本では消滅し、海外専売車になる準備が着々と進んでいるという見方も多い。
とはいえ日本のユーザーの中にもレガシィという車名に親しみを覚えている人は少なくなく、このままレヴォーグに後を託して消えてしまうのは惜しいと言わざるを得ないだろう。
■まだ希望は潰えてない!! 北米に存在する「ウィルダネス」の存在
6代目のレガシィB4を愛用しているユーザーにとっては直属の乗り換え先がないことは言うまでもないが、アウトバックにも北米市場向けにはよりワイルドな装備を纏った「ウィルダネス」が存在し、日本でも導入を求める声が存在している。
完全にモデルとして消滅してしまったのであれば諦めも付くが、海外市場向けには継続設定されているモデルなだけに、日本市場にもレガシィフルラインナップを復活させてほしいと思っている人は少なくないのではないだろうか。
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