限られたボディサイズと排気量という制限がある反面、維持費が安く抑えられている軽トラック。今や北米など一部海外でもコアなファンがいるほど。今回は近年の軽トラブームによって起きている“軽トラックのシートキツすぎ問題”とその解決策を皆さんに紹介していきます。
文/小鮒康一、写真/SUZUKI
【画像ギャラリー】軽トラックの魅力は無限大!! 内装写真はこちらから!!(8枚)画像ギャラリー■これが軽トラックの魅力なのか……羽ばたけ“Japanese Mini Truck”!!
軽トラックは荷台に畳を平置きできるほどの大きな荷台を持っており、近年では日本国外でも“Japanese Mini Truck”として人気を集めており、日本から輸出されている個体も少なくない。
そんな人気の軽トラックはビジネスユースだけでなく、カスタマイズのベースとしても人気が高います。リフトアップやオフロードタイヤの装着、荷台にロールバーやキャリアを装着するなどワイルド系のカスタマイズが施された個人所有のものも増えてきている。
■軽トラックならではの悩み、“シート使いにくい問題”
軽トラック最大の弱点というか欠点とも言えるのが、「シートの自由度がほぼない」という点だ。
多くの軽トラックは座席の下にエンジンが存在しているため、シート座面を跳ね上げてエンジンルームにアクセスできるようになっています。
その一方でシートのスライドについては助手席側にはそもそもスライド機構がないものがほとんどで、運転席側も極めて少ない範囲での調整となっている。
また運転席も前後スライドはするものの背もたれの調整機構がないものがほとんどで、ステアリングもチルトやテレスコピックが備わるものはないため、着座位置が合わない人にとってはとことん合わない事態となってしまうのだ。
比較的小柄な日本人でもそうなのだから、海外の大柄なユーザーはさぞかし窮屈な思いをしているのは間違いないだろう。
■ありがたや……迷える子羊の“ジャンボ”な味方
近年人気を集めているのが、キャビンを大型化した軽トラックだ。
ダイハツ ハイゼットジャンボやスズキ スーパーキャリイがそれで、シート後方にスペースを設け、ハイルーフ化することでキャビンスペースを拡大。
それに合わせてシートも乗用車に近いリクライニング&スライドが可能なものとなり、頭上空間も広がることで快適なキャビンを実現している。
もちろん軽自動車であるから全長を伸ばすことはできないため、キャビンが大型化した分荷台は短くなってしまうが、キャビンの後方下側をえぐることで長尺物を入れ込むスペースを確保するなど、涙ぐましい努力がなされているのだ。
トラックとはいえ、趣味で使う人の多くは荷台目いっぱいまで荷物を積むという人は少数派です。
しかし、近年の一般ユーザーはこういった大型キャビンを持った軽トラックを買うケースが増えているようで、窮屈なドライビングポジションの解決策のひとつとなっているのである。
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