税金にガソリン代、さらには物価高でますます高くなっているのが最近のクルマ事情。そこでせめてクルマを買う初期費用は一円でも安くしておきたいと考える人も多いだろう。そこで今回は新車と中古車の旬を知り、皆さんに賢いクルマ選びのやり方をお教えしよう。
文/西川昇吾、写真/Adobe Stock(トップ画像=yasuyasu99@Adobe Stock)
■中古車は欲しい人は年始に注意を
まずは中古車だ。ご存知の人も多いだろうが、中古車は季節ごとの値動きが激しい。有名なのは年度末に価格が上がるということだ。
これは4月からの新生活に合わせて直ぐに使えるマイカーが欲しいという需要が高まるのが理由。
趣味性の高いクルマは季節による価格の上り幅は少ないが、一般的な車種は上り幅が大きい傾向が強い。特に値上がり傾向が強いのが1~3月だ。
もしも中古車を買おうというのであれば1~3月の年度末時期は控えた方が良いだろう。
新生活に合わせて購入時期がこの辺りになってしまう仕方のない事情がある人を除いて、この時期は避けて購入するのがオススメだ。
■じゃあ新車買うならいつがいい??
新車を買うならば9月や3月といった決算期を狙うのがオススメだ。理由は決算に合わせて契約数を伸ばしたいから、値引きが期待できるという理由があるからだ。
値引きの内容はディーラーや販売店によって様々だが、ディーラーオプションを中心に値引きしてくれることが多かったりする。
しかし、現在新車は車種によっては納車まで時間がかかってしまうこともある。
納車時期はしっかりと把握し、乗り換えなどがある場合は車検前に納車できるように余裕をもって新車注文を行うべきだ。
■最近だと値引きが期待できないケースも……
なお、最近はあまり値引きが期待できないというケースもある。というのも納車まで時間がかかっているのもあり、どちらかと言えば販売店側が有利な状況なのだ。
特にスポーツモデルなどは納車まで1年待ちということもよくある話だ。
待ってでも、高い金額を払ってでも買いたいほどの需要があることを考えると、しつこく値引き交渉をすると売り渋るということも場合によってはあるかもしれない。
新車購入の際は昔ほど値引きが期待できないことをあらかじめ理解しておくべきと言える。
クルマに関する需要時期のメカニズムを理解すれば、マイカーという大きな買い物もお得にすることができるかもしれない。
かしこく時期を選んでクルマでもお買い物上手になろう。
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