■「オレの彼女は超アムロ」日産・初代パルサーセリエS-RV(1996年)
「超アムロってなんだよ?」と今となってはつぶやかずにいられないこのコピー。別にガンダム操縦士の男を指しているのではなく、コギャル(死語)のカリスマ・安室奈美恵を指しているわけだが、当時の彼女の人気はすさまじかった。そして、何にでも「超」をつけるのが超はやっていた。
売り上げが低迷していた5代目パルサーにRV風味をまぶして起死回生をはかったのが、このクルマ。当時のヤングとしていわせてもらうと、安室ちゃん世代の人間がこのクルマを格好いいと思うと思えない!
アムラーって10代半ばから20代前半ですよ。パルサーって大人っぽすぎませんか。が、安室人気に乗っかって、売れたっていうんだからすごいっす。
【画像ギャラリー】あったあったこんなコピー・そんなCM!!! 1990年代〜2000年代の迷コピー謎コピーをギャラリーでチェック!(9枚)画像ギャラリー■「良さそうなワゴン」ホンダ・オルティア(1996年)
シビックシャトルの後釜として登場した5ナンバーのワゴンで、排気量は1.5Lと2.0Lがあった。
室内スペースとインテリアは、今の感覚で見ると「懐かしい雰囲気」だが当時としてはそれなりのもの。で、コピーは「良さそうなワゴン」。
た、確かに良さそうなワゴンですね! でも「良さそうだけど、特別良いわけじゃない」ってことでしょうか。
CMには、ドラえもんになる前のジャン・レノが出演。カネのかかってそうなおされな仕上がりです。
【画像ギャラリー】あったあったこんなコピー・そんなCM!!! 1990年代〜2000年代の迷コピー謎コピーをギャラリーでチェック!(9枚)画像ギャラリー■都会暮らしの休日は、君とジョニーとこのワゴン トヨタ・オーパ(2002年)
何はなくとも「ジョニーって誰さ?」とツッコミたくなるこのコピー。CMに出てくるのは、黒谷友香嬢とペンギンとオーパのみ。ジョニー大倉もしくはジョニー・デップがギター片手にどこかから現われるんじゃないかと目を凝らしてみたが発見できず。ってことは、ペンギンの名前がジョニーなのだろうか? でも、都会でペンギン飼ってる人なんて激レアだろ! 格好つけているようで、なんだか意味不明なコピーである。
肝心のオーパは、直噴エンジンD-4にCVTの組み合わせで燃費もよく街乗りしやすい5ナンバーサイズワゴン車。しかし、好き嫌いの分かれそうなデザインで、キャラ付けがはっきりしないまま、どっちつかずで生産終了した。
【画像ギャラリー】あったあったこんなコピー・そんなCM!!! 1990年代〜2000年代の迷コピー謎コピーをギャラリーでチェック!(9枚)画像ギャラリー■「泣く子も黙る79万円」スズキ・初代スイフト(2002年)
一抹の迷いも照れも感じられないオヤジギャグコピー「泣く子も黙る79万円」。初代発売から2年後、値下げされ79万円に。これほど当時のスイフトと、スズキという会社のキャラクターを明確に押し出したコピーはほかにない。
エクステリアデザインの微妙さや「軽自動車に毛が生えた」程度のサイズ&機能含めて、まさに、泣く子も黙る大ヒット車だった。
商品のコピーは、その品を少しでも美しく、格好よく見せようとして作られるもの。普段、使わないような美辞麗句や非日常的な語彙センスの言葉を並べ立てるのが一般的なスタイルだ。
そこへきて、オヤジギャグで勝負したスイフトって本当に潔い。ま、確かにこの当時のスイフトってダジャレが似合うようなダサかわいいクルマだったわけだけど……。
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