新型[スイフト“スポーツ”]爆誕で注目度急上昇!!　ハイブリッドとターボの組み合わせってあり?

■ハイブリッドターボを採用するクルマたち

　最後はターボ付きハイブリッドエンジンを採用した現行車を紹介する。

●クラウン クロスオーバー

　現行16代目トヨタ クラウンの先陣を切ったクラウン クロスオーバーには、2.4リッター直4ターボエンジンに電動モーターを組み合わせたハイブリッドターボモデルが存在する。

　このデュアルブーストハイブリッドシステムでは、通常のトヨタ製ハイブリッド車に採用される内燃エンジンと電動モーターの動力分割機構を持たず、フロントタイヤ駆動用モーターは直4エンジンに直結される。

　これによりスロットル操作に対するタイムラグが発生せず、まるでEVのような加速性能を発揮する。

●スズキ　ハスラー

　スズキのコンパクトクロスオーバーSUVのハスラーでは、1リッター3気筒ターボエンジンにモーター機能付き発電機を組み合わせている。

　いわゆるマイルドハイブリッドになるが、それでも電動モーターのアシスト力はあり、力強い発進を可能にしている。

　そして高速域はターボがカバーし、1リッターでありながら1.5リッタークラスに匹敵する最高出力を発揮する。

●フォルクスワーゲン ゴルフeTSI

　2019年にデビューしたフォルクスワーゲンの8代目ゴルフには、シリーズ初のハイブリッドモデルがラインナップされた。

　それがeTSIと呼ばれるモデルで、48Vベルト駆動式スタータージェネレーターとリチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを採用している。

　日本国内で販売されるeTSIには、1リッターと1.5リッターの2種類のエンジンを持つ計4タイプのグレードがあるが、いずれもターボチャージャーが搭載されている。

　このゴルフeTSIをはじめとしたドイツ製のハイブリット車には、大きな電動モーターを持たないマイルドハイブリッド仕様が多く、BMWやメルセデスベンツにもターボ＋マイルドハイブリッドの車種が存在する。

　まだこの他にもターボ＋ハイブリッドの車種はあるが今回はここまで。

　ハイブリッドもターボも今後さらなる進化が期待できる技術であり、将来的にはより高効率のハイブリッドターボ車が登場するかもしれない。