■スペシャルティカーだからできた大胆なデザイン
●ホンダ S660 NEO Classic
ホンダが2015~2022年に販売していたミドシップ軽スポーツカーのS660。
そのS660にホンダ製のボディキットを装着した状態がS660 NEO Classic(ネオクラシック)ということになる。
つまり“後づけ”のコンバージョンであり、ネオクラシックがコンプリートカーで販売されたことはない。
そのネオクラシックのヘッドライト回りのデザインも超個性的で、オリジナルのS660とはまったく異なる姿に変貌している。
丸型2灯のデザインはホンダ N360をオマージュしていて、どこか懐かしさも感じさせてくれる。
●トヨタ WiLLサイファ
このクルマをスペシャルティカーのくくりに入れていいのかは微妙だが、ヘッドライトが個性的であるのは間違いない。
1999年にスタートしたWiLLは、複数の企業が共通コンセプトに基づいた製品作りを進めるプロジェクトで、そのグループの一員だったトヨタはWiLLの名を冠するクルマを開発し、販売した。
ここで紹介するWiLLサイファは、WiLLシリーズの第3弾として2002年に発売された。
デザインコンセプトは「ディスプレイ一体型ヘルメット」であり、クルマ全体のフォルムはまさにヘルメット。
そして丸灯を角型・縦長のケースで囲ったヘッドライトもまた異彩を放っていた。
WiLLサイファは通常販売が行われていたが、WiLLプロジェクトそのものが2005年には終了となり、このクルマも同時に製造販売が終わっている。
フロント回りはクルマの顔であり、ヘッドライトは目に相当する。
つまりヘッドライトはクルマの表情を決定する大きな要因になる。
だからこそ、時には大胆なデザインを採用した超個性的なクルマが登場し、それが成功につながることがあれば、失敗に終わることもある。
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