人間同様、クルマの第一印象を決めるのがその顔=フロント周り。最近はシュッとしたハンサム顔なクルマが多いが、過去には強烈な個性を放つインパクト抜群の顔を持ったクルマも。一度見たら決して忘れられない、個性派フェイスの6台をご紹介!
文/井澤利昭、写真/スバル、トヨタ、日産、ミツオカ、CarsWp.com
スポーティ×レトロが異彩を放つ「スバル インプレッサスポーツワゴン カサブランカ」
![無難な顔はつまらん!!! ブサイクか!? 個性か!? 殿堂入り確定の[キョーレツ顔車] 揃い踏み!](https://img.bestcarweb.jp/wp-content/uploads/2025/02/04000138/00PP113-600x324.jpg)
WRC(世界ラリー選手権)へとつながるスポーティな走りのイメージはそのままに、セダン同様のコンパクトなボディにカーゴスペースを融合。
軽快な走りと日常での機能性を併せ持ったスポーツワゴンとして、高い人気を誇っていたのが「インプレッサスポーツワゴン」だ。
その特別仕様車として1998年に登場したのが「カサブランカ」。
「スポーツエレガント」をコンセプトに、当時流行していたレトロ風デザインへとエクステリアを大胆に変更。
すでに人気だったスバルの軽自動車である「ヴィヴィオ ビストロ」や「サンバーディアス クラシック」と同様に、丸型ヘッドライトとクロームメッキのフロントグリルを採用したフロント周りは、実に個性的だった。
歴代インプレッサのなかでも、異彩を放つその顔がウケたのか、当初は5000台の限定モデルとされていたものが、翌年にはカタログモデルへと格上げ。
2000年に行われたインプレッサのフルモデルチェンジで姿を消したカサブランカだが、その個性的なフェイスは、今なお多くの人の記憶に残っている。
【画像ギャラリー】無難な顔はつまらん!!! ブサイクか!? 個性か!? 殿堂入り確定の[キョーレツ顔車] 揃い踏み!(11枚)画像ギャラリー変顔クルマの欧州代表!?「フィアット ムルティプラ」
イギリスのメディアからは「世界で最も醜いクルマ」と酷評されるほど、インパクトのある顔を持つのがフィアットの小型ワゴン「ムルティプラ」だ。
曲面で構成されたエクステリアは、まるで正月の鏡餅のような上下2段構造に見える斬新なデザインを採用し、その変顔ぶりは他には類を見ないほど個性的。
また、一般的なフロントグリル周辺の位置にロービーム、フロントウィンドウ両端の下側にハイビームが配置されるという四ツ目のようなヘッドライトが、さらに奇抜な雰囲気を醸し出すことに。
3人掛け2列シートで大人6人がストレスなく乗れる快適さなどを売りに1998年に販売が開始されたムルティプラは、2003年には日本にも上陸。
とはいえその個性的すぎるエクステリアや、5速MTのみの設定ということもあってか、販売のほうはイマイチな結果に。
2004年に行われたマイナーチェンジでその変顔は整形され、コンサバな普通顔へと変更されてしまった。
【画像ギャラリー】無難な顔はつまらん!!! ブサイクか!? 個性か!? 殿堂入り確定の[キョーレツ顔車] 揃い踏み!(11枚)画像ギャラリー縦目のヘッドライトがキモかわいい!「三菱 ミラージュ ディンゴ」
当時の三菱の企業ポリシーを具現化した「SUW(スマート・ユーティリティ・ワゴン)」の第一弾として、1999年に登場したのが「ミラージュ ディンゴ」だ。
前後・左右のウォークスルーも可能なゆったりとした室内や三菱独自の衝突安全ボディ「RISE」の採用、新開発の1.5リッターGDIエンジンが生む軽快な走りなどなど、魅力溢れる内容で登場したディンゴだが、話題となったのはその独特な顔つき。
ターンランプ内蔵の縦型2灯式ヘッドライトを左右に備える姿は、なんとも奇妙なバランスで、当時の若者コトバで言うところの“キモかわいい”仕上がりであった。
とはいえ、売り上げの方はその名前の由来のひとつであるビンゴ(当たり)とはいかず低迷。
2000年には前後バンパーやサイドエアダムといったエアロパーツや15インチアルミホイール、ローダウン・チューンドサスペンションを装備した新グレードの「エアロ」などが追加されたが、売り上げは回復せず、2001年のマイナーチェンジで普通顔へとデザインが一新されてしまった。
【画像ギャラリー】無難な顔はつまらん!!! ブサイクか!? 個性か!? 殿堂入り確定の[キョーレツ顔車] 揃い踏み!(11枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方