■欧州ではスーパーカーというカテゴリーは必要ない
返す返すもスーパーカーとは秀逸な表現だと思う。もしこのネーミングがなかったら、果たしてこんなブームは起こっただろうか。
それまで日本人にとって外車というのは特別なもので、ごく少数の富裕層以外に縁のないのであったし、外車に興味がある層はさほど広くなかった。
だから、主として子供達を相手にスーパーカーという、半ば強引なカテゴライズが成立したのだと思う。事実。その当時、少しターゲットより年上で、カーグラフィックを購読していた著者は、このブームを少し斜に眺めていたことを思い出す。
より”外車”が身近であった北米やヨーロッパの人々にとってはスポーツカーという伝統的なカテゴリーで充分だったし、特に限られたクルマだけをカテゴライズする場面もなかった。
オースティンも、ランボルギーニも、BMWも皆、同じ範疇にあったワケだ。だから、あの時代のクルマの名前やスペックにやたら詳しい日本人は相当に不思議な存在であるのだ。
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