■PHEVが有利な点は何か?
バッテリー容量の大きいPHEV最大のメリットはEV状態での走行距離の長さだ。
走行の動力源をバッテリーのみでまかなえるのであれば、その間の燃料消費量はゼロになり、有害な排気ガスを出すこともない。
そして電動走行の割合が増えれば最終的な燃料代節約にもなるのは自明といえる。
ただし、PHEVを充電する際には電気代がかかり、同車種のHVとPHEVでそれぞれ内燃エンジンを使用した際の燃費は、バッテリーが大きいぶん車重の重いPHEVのほうが悪くなる。
同車種の最終的なパワー(馬力)は多くの場合HVよりPHEVが高くなるが、これはバッテリーが大きいために取り出せる出力も大きくなるから。
少々単純な話だが、パワー=走行性能と考えればPHEVに分がある。
【画像ギャラリー】ハイブリッド or PHEVどっちを選ぶ?(15枚)画像ギャラリー■結局のところ、どちらを選ぶのが正解?
最後は、これから新車を購入するとしたらHVとPHEVのどちらをチョイスすればいいのかを考えていきたい。
●予算を抑えたい、あるいは自宅外駐車場ならHVがお薦め
すでに紹介しているが、同一車種であれば、車両価格は一般的にHVよりPHEVのほうが高く設定されている。
そのため、予算がギリギリであるのならHVを選ぶのが無難といえる。
総合的な燃料代でPHEVが有利なのは事実だが、節約できた燃料代が車両価格の差を埋めるのにはしばらく時間がかかるため、特に内燃エンジンを多用する中~長距離の走行が多くなりそうならHVのメリットが生きる。
そして忘れてはいけないのが駐車場だ。
PHEVは休車中に充電を行う必要があるが、駐車場が自宅とは別だった場合、充電プラグを接続したままにしてクルマから長時間離れるのは難しい。
また、そもそも屋外の駐車場に電源設備がないことも多く、こうしたケースではHVを選ぶのが賢明だ。
●街乗りが多くて自宅に駐車できるならPHEV
電動モーターのみで走れる距離が長いPHEVは日常使用で真価を発揮する。
近場への通勤や買い物であればほとんど内燃エンジンを動かすことなく走れるので“燃料代”は充電用の電気料金のみと経済的だ。
自動車税においてもPHEVはHVより有利な点がある。
令和5年4月から令和8年3月まで適用される自動車税種別割のグリーン化特例はPHEVにのみ適用され、HVは適用外となる。
このグリーン化特例では、普通自動車のPHEVはHVより2万円以上税金が安くなる。
PHEVは充電を行わなくてはならないが、駐車場が自宅にあるのであれば、電源に接続するのも容易。
ただし、自宅駐車場に充電設備を設けなくてはならず、この設置費用はかかってしまう。
ここまで見てきたように、HVとPHEVにはそれぞれに一長一短がある。
だからこそ、新車を購入する場合は予算や環境を考慮に入れたうえで、自身に適したものを選んでほしい。
とはいえ、クルマ、特に乗用車は趣味性の強いものもあるので、最終的には自分の好みで選択するというのもアリだ。
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コメント
コメントの使い方戸建てで充電ポスト立てれるならPHEVですよ。
そうでないならHV。
この判断で間違いないと思う。
給油はやはり面倒。かといって、EVのように出先で無駄としか言えない充電時間を要求するものはマヌケでイケてない。
現状の最適解はPHEVで、諸事情により選べない場合にHVに乗るわけです。
強いブランド志向で高価な輸入車も売れる自動車経済
この際、経済性はそれほど影響ないでしょう。
で、車の性能面(快適性を含む)で考えれば、phevが、現時点では最適解ではないでしょうか。
もちろん、将来、置くだけ充電のような走るだけ道路充電や高性能気象充電ができるようになれば、evが究極の自動車となるでしょうね。
鉄道の殆どが高率の良い電車一色になったように。
内容が、トヨタ内のHVとPHEV比較という印象を受けました。
HVは各社様々に特徴があり、記事で言及されてる大幅な燃費向上は、トヨタ式・ホンダ式のみであり、他は海外メーカー含めて燃費では買えません。
ですから記事の価値観で言うと、トヨタ・ホンダ以外ならPHEV一択(HVにアシスト感や贅沢感など燃費以外の魅力を重視してるならHVもあり)、その二社なら記事の通り選択の自由があるという感じですね。