別れは予想以上に早かった。首都高速の都心環状線の一部「八重洲線」と「KK線」が、2025年4月で閉鎖されるのだ。閉鎖期間はなんと10年。KK線に関してはそのまま廃止となるため、走れるのは残り半年だけとなる!
文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobestock(トビラ写真=Metro Hopper@Adobestock)、首都高、ベストカーWeb編集部
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11月12日、首都高が衝撃的な発表を行った。「新たな都心環状ルートの整備とそれに伴う高速八重洲線の長期通行止めについて(2025年4月上旬~2035年度)」と題して、来年春から八重洲線、KK線を閉鎖することをアナウンスしたのだ。閉鎖期間はなんと10年!
過去にベストカーWebでも取り上げているが、首都高都心環状線は今、大規模リニュアルの真っ最中。日本橋の頭上の道路が取り払われるという話題だけが大きく取り上げられているが、その影響はその他にも及ぶ。
まず頭に入れておきたいのが、都心環状線のルートが変わることだ。これまでの神田橋>江戸橋ジャンクション>銀座というルートが通れなくなり、江戸橋ジャンクションは都心環状線から6、7、9号線へ向かう通過点にすぎなくなるのだ。
【画像ギャラリー】図で見るとよく分かる! 首都高の変化をじっくり見てよ!(7枚)画像ギャラリー■KK線を走れるのはあと半年!
では新しい都心環状線はどうなるのか? それこそが今回閉鎖される八重洲線だ。現在、八重洲線は神田橋の先から分岐して地下に潜り、浜崎橋や湾岸線方面へ抜ける抜け道に利用されている。将来はこっちが、都心環状線のメインルートになるのだ。
とはいえそこには大規模な変更も伴う。現在八重洲線を走っていくと、そのまま地上に出てKK線(通称会社線)に繋がるが、このKK線は遊歩道に転用されるため廃止される。
行方を失った八重洲線はどこへいくかというと、そのKK線へと繋がる直前で直角に左カーブし、新しく作られる約800mのトンネルで、京橋ジャンクション付近で元の都心環状線に接続するのだ。
この事実自体は以前から知られてはいたものの、いざ「あと半年で閉鎖」と聞くと胸に迫るものがある。とくにKK線についてはこのまま走れなくなるため、ご苦労さんでしたと声をかけたい気持ちだ。
いっぽう実生活的には、八重洲線へ向かえなくなることによる江戸橋ジャンクションの渋滞悪化も懸念される。これについて首都高はホームページでの周知などを強化するというから、この区間を利用する人は活用したい。
ともかく2035年には、まったく形の変わった都心環状線が姿を現す。より走りやすく、安全になる首都高に期待しよう。
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