2023~2024年も多くのクルマがフルモデルチェンジし、先代と比較して大きく進化を遂げた。では、現代のクルマに搭載されるハイテク技術や最新機器の進化度はどのくらいだろうか? それぞれに比較し、その進化度を探ってみた!!
※本稿は2024年10月のものです
文:松田秀士、高山正寛、斎藤 聡/写真:トヨタ、日産、スバル、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年11月10日号
※ここでの「進化度」とは、元祖を100%とした時のパーセンテージ
■THS(トヨタ)
THSが最も進化したのは2代目プリウスでEVモードが設定され、THS-IIになった時だが、現在は燃費性能だけでなく、弱点と言われた走りの面でも大きく進化。2.5Lは加速も強烈!! バイポーラで充放電効率を上げたり、特許を開放後も誰も手を出さず独自進化させているのも素晴らしい。
●進化度:初代プリウス比……200%
■e-POWER(日産)
e-POWERの進化=エンジンの進化。最初期のノートのエンジンはガチャガチャしていて、その振動が効率の悪化の要因となっていたが、現在のものは大きく進化。極めつけはエクストレイルの1.5L、VCターボ版でそのスムーズさはもはや別物。制御技術を含めまとめ方が上手いのも特筆。
●進化度:2代目ノート比……180%
■アイサイト(スバル)
自動ブレーキと称されるとおり最初期はそれだけだったが、最新のアイサイトXでは自動運転レベル2に対応させて条件が揃えばハンズオフ走行ができるし、何よりも運転者に何か異常が発生した時に安全に対処する機能を持たせるなど大きく進化。ADASとの組み合わせも先を行っている。
●進化度:4代目レガシィ比……200%
■ターボ技術(テクノロジー)
排気を利用してデカいタービンを回してパワーを得る。その代わり燃費は悪化。しかし低速トルクの重要性に気付いた頃からターボを使ったほうが効率がいいとなり、欧州車を中心にダウンサイジングターボが流行。素材面をはじめターボは伸びシロがあるので今後の進化にも期待できる。
●進化度:4代目セドリック比……300%
■レーンキープアシスト(テクノロジー)
世界初搭載は4代目日産 シーマ。レーンの真ん中を走って、コーナリングまでさせる技術の出来のよさに驚いた。現在は白線認識能力、制御技術が飛躍的に進化。しかし過度にやると逆に危険ということで、意図的に進化を止めている面もある。できるけどやらない、というジレンマはある。
●進化度:4代目シーマ比……80〜150%
(TEXT/松田秀士)
■カーナビ(装備)
ユーノス コスモ(1990年)のCCS(カーコミュニケーションシステム)がGPSカーナビの第一号。しかし黎明期はそもそも受信できる衛星数が足りず、精度にも問題があった。
対して現在はGPSだけでなく、日本でも準天頂衛星システムの「みちびき」からの電波が受信可能なカーナビや、自車位置補正機能の向上など、当時とはレベルがまったく違う。今後はテレマティクスサービスの進化も含め、精度や性能はさらに向上するはず。
●進化度:コスモ比……1000%
(TEXT/高山正寛)
コメント
コメントの使い方タイヤの進化はとんでもないですね。一番実感しやすいし、タイムでも非常に分かりやすい進化。逆に言うと走らせ方もタイヤ依存度が高くなりすぎてきた傾向はります。
G16Eは初期型でも二番ピストンのリスクなしに300ps後半出せるからヤバイ。設計の想定から違う。対策した今後のHKSは500近く行きそうです。