■水抜き剤を使う場合の注意点
●水抜き剤には種類があるので要注意!
水抜き剤には燃料によって種類が用意されるため、水抜き剤を使う場合はガソリン車用か軽油車用かをまずはチェックしたい。また、自車の取り扱い説明書をよく読むと、「燃料添加剤や水抜き剤を使用しないでください」と書いてある車種もある。
水抜き剤の多くは満タン時に1本を注入するが、多く入れると「燃焼状態が良くなって性能アップ!」とはならないので必ず用量も守ること。
●サビの原因となる水滴を発生させないために
金属製タンク内の水滴によるサビは、タンク内に燃料がほとんど入っていない状態が長く続くと発生しやすい。樹脂製タンクであっても結露による水滴が気になるのであれば、給油時はできるだけ満タンにして結露が起こりにくい状態を保つといいだろう。
【画像ギャラリー】水抜き剤は「ノーサンキュー」でOK?(8枚)画像ギャラリー■水抜き剤のデメリットはある?
水抜き剤は“燃料”ではないため、燃料に対して多く入れすぎるとエンジン不調の原因になる。
また、主成分がアルコールのため、入れすぎるとゴムや樹脂製の燃料ホースやパッキンを傷めたり、アルミを腐食させたり、黒煙が多く出ることもある。用法・用量を守って使用しないと、逆にエンジン不調の原因となるので要注意である。
いろいろ書いたが、水抜き剤は燃料タンク内のサビを防止して燃料フィルターの詰まりを防止する効果、冬期に発生する燃料パイプ内の水分の凍結を予防してパイプが詰まることで起こるトラブルを防止する効果もあり、寒冷地や湿気の多い地域ではある一定の需要があることも確か。
用法・用量を守って使うぶんにはほぼデメリットはないといえるだろう。
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