2013年9月9日、トヨタブランドの頂点に君臨するクラウンマジェスタ(以下マジェスタ)が4年半ぶりにフルモデルチェンジを果たした。マジェスタといえばトヨタの悩みの種のひとつ。“笛吹けど踊らず”で、販売面では苦戦が続いてきたモデルだ。その6代目に、トヨタはどんな手を加えたのか?(本稿は「ベストカー」2013年10月10日号に掲載した記事の再録版となります)
文:編集部
■威風堂々! でも今度のマジェスタはそれだけじゃない!
クラウンロイヤル、アスリートが先々代のゼロクラウンで劇的な変化を遂げて若返りを果たしたのに対し、マジェスタはクラウンであってクラウンではない、もっと高級なんだ、というトヨタの使命感、意地が足枷になっていた感は否めない。
しかし新型マジェスタは、クラウンシリーズであることを素直に認め、その魅力を昇華させている画期的モデル。
【画像ギャラリー】威風堂々……でも今度のマジェスタはそれだけじゃない!? 6代目フルモデルチェンジの革新を振り返る(16枚)画像ギャラリー■エクステリアデザイン
クラウンロイヤルで好評な王冠グリルを採用しながらマジェスタ伝統の縦桟グリルにアレンジすることで、ロイヤルよりも威厳や風格に満ちたデザインに仕上げられている。バンパー下、ロッカー部にクローム加飾を施すことでシャープさもアピール。
ロイヤルと同じように見えるヘッドライトもマジェスタ専用のLED4灯タイプで、特別感を好演出。
【画像ギャラリー】威風堂々……でも今度のマジェスタはそれだけじゃない!? 6代目フルモデルチェンジの革新を振り返る(16枚)画像ギャラリー■ボディサイズ
全長4970×全幅1800×全高1460mmのボディサイズは、旧型よりも若干ダウンサイジングされている。ロイヤルに比べて全幅、全高は同じながら、75mmホイールベースが延長されていて、そのぶんがまるまるロイヤルとの全長の差になっている。
【画像ギャラリー】威風堂々……でも今度のマジェスタはそれだけじゃない!? 6代目フルモデルチェンジの革新を振り返る(16枚)画像ギャラリー■パワートレーン
新型マジェスタは旧型が4.6L、V8を搭載していたのに対し、ハイブリッド専用車となる。GS450hと同じ292ps/36.1kgmの3.5L、V6に200ps/28.0kgmのモーターを組み合わせ、システム出力は343psをマーク。クラウンハイブリッドのロイヤル、アスリートの2.5L、直4+モーターと差別化され、より上級であることをアピール。JC08モード燃費は18.2km/Lと、ライバルである日産シーマの16.6km/Lを軽~く凌駕。
【画像ギャラリー】威風堂々……でも今度のマジェスタはそれだけじゃない!? 6代目フルモデルチェンジの革新を振り返る(16枚)画像ギャラリー■インテリア
エクステリア以上にロイヤル系に大きく差をつける“華やかさ”と“おもてなし”に溢れた高級感が与えられている。
素材にもこだわり、欅の流麗な年輪と玉杢の風合いを生かした木目調加飾で室内を美しく演出。後席のドアトリムから水平方向に連続性を持たせるように前席シートバックにも木目調加飾を設定することで広がり感を強調しているのも特徴だ。
【画像ギャラリー】威風堂々……でも今度のマジェスタはそれだけじゃない!? 6代目フルモデルチェンジの革新を振り返る(16枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方