【ロッキー&ライズはC-HRを打倒できるか?】新コンパクトSUV戦争の行方

価格はライズの方が2万6000~14万円安い

リアコンビネーションランプのデザインはロッキー、ライズ共通。ランプの点灯パターンも共通 。写真はロッキー。ロッキーのPremiumとGグレード、そしてライズのZグレードにはLEDリアフォグランプ(右リアのみ)が標準装備になる
リアコンビネーションランプのデザインはロッキー、ライズ共通。ランプの点灯パターンも共通 。写真はロッキー。ロッキーのPremiumとGグレード、そしてライズのZグレードにはLEDリアフォグランプ(右リアのみ)が標準装備になる
アルミホイールはロッキーとライズではデザインが異なる
アルミホイールはロッキーとライズではデザインが異なる

 車両本体価格はロッキーが170万5000~242万2200円に対して、ライズは167万9000~228万2200円で、ライズの方が2万6000~14万円安い。

 これは装備内容の違いによるもので、ロッキーの方が多少ワイルド感を強調し、ライズはシンプルでおとなしめの仕立てとしている。

 両車のカタログを見ると差別化を図っているのがよくわかる。ロッキーは若いカップルがレジャーに出かける雰囲気。ライズは家族連れが遊びに出かけるようなコンセプトを強調。

 装備内容の一例はロッキーだと2トーンカラーや車線変更時の後方確認をアシストする「ブラインドスポットモニター」を標準装備した最上級グレードの「プレミアム」を独自に設定。

 ライズは「スマートアシスト」を搭載しないエントリーグレード「X」をラインアップしているなどの違いがある。

 ボディのカラーリングはロッキーがモノトーン8色、2トーン3色でテーマカラーは、コンパーノレッド、ライズはモノトーン8色、2トーン3色でテーマカラーはレーザーブルークリスタルシャインとなっている。

先行予約開始1カ月の受注台数はロッキーが3500台、ライズが6500台

1Lターボによる軽快なは走りが楽しめそうなロッキー&ライズ
1Lターボによる軽快なは走りが楽しめそうなロッキー&ライズ

 月販目標台数はロッキーが2000台、ライズが4100台。トヨタは4系列全店扱いでダイハツの3倍以上のセールスパワーを持っているのを考慮している。

 先行予約開始後約1カ月の受注台数は、ロッキーが3500台、ライズが6500台、合わせて1万台と好調なスタートを切っている。販売力から比較するとだいぶロッキーの方が健闘しているのではないだろうか。

 これまでコンパクトSUVは、トヨタC-HRとホンダヴェゼルが月販5000~7000台規模で、ナンバー1争いをしてきたが、これにコンパクトSUVのロッキー&ライズが参戦してくる。このスタートダッシュぶりだと一挙にトップを奪還しそうな勢いだ。

 これに対してC-HRは2019年10月18日にマイナーチェンジし、オーディオディスプレイの標準装備、GRスポーツを設定するなどして反転攻勢を開始し、11月5日から発売されるロッキー&ライズ両モデルに対し、引き離しを目指している。

 C-HRの価格帯は240万~309万5000円。マイナーチェンジ前の同グレードと比べると、STが6万7593円のアップ、G-T、S、Gが1万1556円のアップとなっているが、装備の充実を考えるとほぼ横ばいだろう。

 注目の6速iMTは1.2LターボのS-T、G-T、S-T”GR SPORTS”に設定されており、CVTに比べ3万3000円安となっている。

 GR SPORTSは、1.2LターボのS-T GR SPORTSは273万2000円。1.8LハイブリッドのS ”GR SPORTS”は309万5000円となっている。

 エンジンは1.2Lターボ(116ps/18.9kgm)と、1.8L(98ps/14.5kgm)とモーター(72ps/16.6kgm)を組み合わせるハイブリッドの2種類。

 ロッキー&ライズと、C-HR、ヴェゼルのサイズを比べてみると、コンパクトSUVといえどもロッキー&ライズがC-HR、ヴェゼルに比べ、ひと回り小さいことがわかる。

 ロッキー&ライズの全長は、新型ヤリス(全長3940mm)よりもひと回り大きく、ほぼ現行フィット(全長4005mm)よりも少し小さい、といえばわかりやすいかもしれない。

ロッキー&ライズは全長3995mmとC-HRに比べて390mm短いことがわかる
ロッキー&ライズは全長3995mmとC-HRに比べて390mm短いことがわかる
C-HRの価格は240万~309万5000円 。ロッキー&ライズの最上級車の価格あたりが、C-HRのスタート価格となっている
C-HRの価格は240万~309万5000円 。ロッキー&ライズの最上級車の価格あたりが、C-HRのスタート価格となっている
2013年12月に発売されたヴェゼル。1.5Lガソリン車がロッキー&ライズのライバルとなりそうだ<br>
2013年12月に発売されたヴェゼル。1.5Lガソリン車がロッキー&ライズのライバルとなりそうだ

 いっぽう、ホンダヴェゼルは2013年12月にデビューし、2015年、2016年にはSUV販売ナンバー1に輝いている人気のコンパクトSUVだ。

 パワートレインは1.5Lガソリン(131ps/15.8kgm)、1.5Lハイブリッド(エンジン:132ps/15.9kgm、モーター:29.5ps/16.3kgm)、そして2019年1月に追加された1.5L、VTECターボ(172ps/22.4kgm)の3種類。

 価格は1.5Lガソリンが211万3426~242万5093円。1.5Lハイブリッドが250万5555~298万186円。1.5Lガソリンエンジンがロッキー&ライズのライバルとなりそうだ。

次ページは : ロッキー&ライズ、C-HR、ヴェゼルを販売する営業マンの生の声

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!