【ロッキー&ライズはC-HRを打倒できるか?】新コンパクトSUV戦争の行方

ロッキー&ライズ、C-HR、ヴェゼルを販売する営業マンの生の声

■ライズとC-HRの両方を扱うトヨタ系列店

 「C-HRとライズではコンセプトが若干異なるので、あまり競合はないと見ています。C-HRの車両本体価格は236万7000~309万5000円だから68万8000~81万2800円も差があり、クラスも異なります。

 デザインもC-HRは尖ったスタイリッシュな仕立てですから、最初からユーザーは分けて選ぶのではないでしょうか。

 販売台数はC-HRの方が終始先行し続けると予想しています」(首都圏トヨタ店営業担当者)とC-HRの優位性を強調する。

■ヴェゼルを扱うホンダカーズ店

 「ヴェゼルはモデルが古くなったので販売は頭打ちになっています。今年初めには1.5Lターボ搭載のスポーツバージョン、ツーリングセレクションを発売し、一旦販売が回復しましたが、最近になって需要一巡したせいでしょうか、また勢いがなくなってきています。

 ヴェゼルは2020年末には7年ぶりのフルモデルチェンジを控えているので、これによって巻き返してくるのではと期待しています」(首都圏ホンダカーズ店営業担当者)と次期型の登場に期待を寄せる。

■ロッキーを扱うダイハツ店

 「新型ロッキーはダイハツが開発した歴代小型車モデルで最も出来のよい新型車と受け止めています。これまでだとほとんどがトヨタにOEM供給するモデルと内容が同じでした。

 このためトヨタブランドと競合し、販売力で負け、リセールバリューにも大差をつけられ売れ行きが伸び悩んだクルマもありました。

 今回の新型ロッキーは、ライズとかなり大きなコンセプト分けをして、違いを強調していますので期待しています。お客さんの反応もいいです。

 ライズとの競争よりもスズキのクロスビーとの対抗で、クロスビーとの競争を意識して販売を強化していきたいと思っています」(首都圏ダイハツ店営業担当者)と増販に意欲を見せる。

納期はロッキーが2020年1月中旬、ライズは2020年1月上旬

 2019年11月中旬現在の納期は、ロッキーが2020年1月中旬、ライズは2020年1月上旬、C-HRはハイブリッドが2019年12月下旬、ガソリンが2020年2月上旬、ヴェゼルは2019年12月中旬となっている。

 ロッキー&ライズだと人気の高さでロッキーの方が引き合いは多い傾向がある。C-HRのガソリンの方が待たされるのは、販売が少ないので生産を絞り、ハイブリッド優先の組み立てにしているため。

 値引き額はナビ、ETC付きでロックーとライズが同程度の15万円、C-HRは25万円、ヴェゼルは27万円あたりを一応の限度としている。

※値引き額は地域、季節によって異なりますので参考程度としてください

ロッキー、ライズではどちらがお買い得か?

 購入する際のアドバイスとしてはロッキー、ライズ、C-HR、ヴェゼル、クロスビーを競合させて好条件を引き出すようにする。ライズ、C-HR、ヴェゼルは取り扱うディーラーが、同じ地区に複数あるので、同一車種同士の競合も組み合わせる。

 さて、最後にロッキーとライズではどちらが買い得か? ロッキーの方が最終的には5万~10万円程度の買い得になりやすい。

 また残価設定クレジットを利用すると、ロッキーを扱うダイハツ店は年末までのセールで1.9%の低金利で10万円分のサービスパックが受けられる。

 ライズを扱うトヨタ系列店だと残価設定クレジットの金利は4.3%と高いケースが多いので、金利分の出費は15万円以上、余計に支払うことになるからだ。

【画像ギャラリー】ロッキーとライズはどこが違う詳細写真

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