「唯一無二のルックスはコンセプトカー譲り」 いすゞ・ビークロス
![脱・定番でライバルをリード! 個性が際立つ[風変わりなSUV]たち](https://img.bestcarweb.jp/wp-content/uploads/2024/12/17184913/vcross_01-600x398.jpg)
コンセプトカーやショーモデルが市販化されることは、決して珍しいことではない。しかし、その多くが法規などに適合させるため大幅なリファインを行い、魅力が半減してしまっている。
しかしビークロスは、1993年の東京モーターショーで参考出品された「ヴィークロス」の雰囲気を大きく崩すことなく市販化された。
そのコンセプトカー譲りのスタイリングは、ひと言でいうと近未来的。
抑揚のあるボディラインはボリューム感満点で、ボディ下部をクラッディングパネルで囲うことでタフさや力強さを表現。どことなく愛嬌のあるマスクや、スペアタイヤカバー一体のリアゲートも斬新だ。コンセプトカーほどではないものの、その衝撃はかなりのものだった。
ちなみに、そのスタイリングから大きく見えるが、じつは全長4.13m、全幅1.79mと非常にコンパクトなサイズだったりする。
前衛的なルックスとは裏腹に、メカニズムは堅実だ。
シャシーはビッグホーンと共用で、実績のある3.2リッターV6エンジンを搭載し、駆動方式は電子制御トルクスプリット4WDの「TOD」を採用。各部の改良やアップグレードにより、ビッグホーン譲りの悪路走破性に加え、ステージを選ばないスポーティな走りも手に入れた。
ただし、商業的には厳しく国内では約2年という超短期間で販売終了。しかし、ビークロスが残したインパクトは計り知れないものだったのだ。
「新たなジャンルを開拓したスポーツクロスオーバー」 マツダ・CX-7
今やSUV本来の姿であるクロカン系よりも圧倒的に多いクロスオーバーモデル。
そのなかでも個性際立つ存在が、「スポーツクロスオーバーSUV」という新たなジャンルをいち早く提案したCX-7だ。
スポーツカーとSUVの2つの価値を持つCX-7は、そのルックスはもちろん、走行性能にも大きな価値がある。
エクステリアは、SUVの力強くタフなイメージとスポーツカーならではのスピード感やダイナミックさを融合。
大きく傾斜させたフロントウィンドウや滑らかなルーフラインなどはスポーツカー的な要素だ。その一方、大きく張り出したフェンダーや大径タイヤなどがSUV的な力強さを感じさせる。
そのCX-7の魅力をさらに引き上げるのが、SUV離れしたスポーティな走り。
搭載される2.3リッター直4ターボはマツダスピード・アテンザ/アクセラなどにも搭載されるエンジンだが、CX-7用にチューニング。タービン特性を最適化し、優れたレスポンスとフラットなトルク特性を実現し、従来のSUVとは一線を画す加速力を味わわせてくれる。
また、センターコンソールを高めに設定してシフトレバーとドライバーの位置関係をスポーツカーと同様にするなど、ドライビングポジションひとつとってもスポーツカーに近づける工夫がなされているのだ。
とかく見た目や雰囲気だけソレっぽくして終わりになりがちなクロスオーバーモデルだが、CX-7はすべてにおいて本気なのである。
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