今やすっかり覆面パトカーのイメージが強いスズキ キザシ。我らがスズキが高級セダンを作ったとあって当時はかなり話題になったものの、販売的にはなかなか厳しいものであった。なのだが、今キザシの中古価格は大変なことになっているのだ!!!!!!!!
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】リアバンパーに注目!! 凝りすぎよマジで!! これぞ「高級車」なキザシの全貌を一挙に!!!!!(6枚)画像ギャラリー■まさかスズキが高級サルーン市場参戦するとは!!!!
スズキの世界戦略モデルのミドルクラスセダンとして2009年に投入されたキザシ。軽自動車やコンパクトカーのイメージの強いスズキからリリースされたミドルクラスの車種ということもあってか、残念ながら販売面では成功したとは言い難かった。
また2013年ごろから日本の各地の警察署に捜査車両として大量に導入されたこともあって、「キザシ=覆面パトカー」のイメージが付いてしまったのはご存知の通りだ。
スズキの車種としては異例とも言える全幅1.8m超(1820mm)というボディサイズを持ち、直列4気筒2.4Lというスズキとしては大排気量のエンジンを搭載するキザシ。
【画像ギャラリー】リアバンパーに注目!! 凝りすぎよマジで!! これぞ「高級車」なキザシの全貌を一挙に!!!!!(6枚)画像ギャラリー■え、海外はMTあったの!? そもそも受注生産だったし最初からあきらめモード!?!?
輸出先の北米地域や欧州地域ではスポーツセダンというキャラクターを与えられており、6速MTが用意されていたほか、4WDの設定もあることで路面を問わないモデルという点もアピールされていた(4WDモデルは日本でも設定)。
搭載されるエンジンもすでにエスクードに搭載されていたJ24B型エンジンではあったが、エスクードの166PSから188PSへと22PSも出力が向上されており、リアサスペンションにはマルチリンク式を採用するなど、かなり気合の入ったモデルであったことは間違いない。
しかし日本国内ではCVTのみのラインナップであったほか、ボディカラーも白、黒、銀の3色のみ(海外では赤、青、ガンメタなどもラインナップ)で、極めつけは完全受注生産という、“最初から売る気ないですよね状態“だったのだ。
その結果、2015年末に生産終了までに日本国内でリリースされた台数は3,379台。パトカーとして納入された台数を除くと2471台という数字に留まってしまった。
【画像ギャラリー】リアバンパーに注目!! 凝りすぎよマジで!! これぞ「高級車」なキザシの全貌を一挙に!!!!!(6枚)画像ギャラリー■高騰も納得の理由だった!! 欲しいなら急ぐべし!!!!
ではなぜそんな不人気車となってしまったキザシの中古車価格が上昇しているのだろうか? これは残念ながらキザシの人気が急上昇したというワケではなく、その希少性ゆえに相対的に価格が上昇していると考えるのが自然だろう。
旧車などでも当時人気を博していたスポーツモデルや憧れていた高級車ではなく、何の変哲もない実用車の実用グレードの車両に高値が付けられることがあるが、これも実用車は使い捨て(廃車→スクラップ)となって状態のよい現存車が少ないために高値がつく。
それと同じくキザシも元々の生産台数が少ないうえに、終売から10年近くが経過して低走行で状態のよいものが減ってきたことで、そういった状態のよい車両の価格が上昇に転じていると見るのが自然だろう。
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