2代目キューブ「個性的なデザインで一躍人気に」
キューブはマーチのプラットフォームを使って開発された背の高いコンパクトカーだ。初代は2代目マーチをベースに開発され、1998年に登場している。空間効率の優れた小型車の先駆けになった。そして2代目キューブは2002年に発売されている。
1990年代の後半以降、トヨタはファンカーゴや初代bB、マツダはデミオという具合に背の高いコンパクトカーを発売しており、キューブも2代目で個性化を図った。
開発者はさまざまなリサーチを行い、ユーザーが「緩さ/ゆるさ」を求めていると判断して、2代目キューブは直線基調と丸さを融合させた外観デザインを採用している。2代目キューブの外観は、遠方から見てもハッキリと分かるほど個性的で、一躍人気を高めた。
当時はハイテク化が一段落して、ゆったりと生きる雰囲気が求められていた。2代目キューブのリラックス感覚は、3代目の現行型にも通じている。
2代目レガシィ「ツーリングワゴンが人気牽引し大ヒット」
初代レガシィは1989年に発売され、一躍ヒット商品になった。
運転しやすい5ナンバー車でありながら、居住空間の広さに余裕を持たせ、内装は上質に仕上げている。低重心の水平対向エンジンと4WDの併用で、走行性能と乗り心地も優れ、バランスの取れた高い商品力が人気を呼んだ。
2代目レガシィは、初代モデルの車作りをさらに進化させ、市場に定着させる役割を果たした。水平対向4気筒2Lターボエンジンは、ツインターボを装着して、改良版では最高出力が280馬力に達している。
当初のツインターボは、プライマリーターボとセカンダリーターボの作動が滑らかさを欠き、一度立ち上がった加速が途切れてギクシャクさもあったが、2Lエンジンを搭載する5ナンバー車としては、最高峰の走行性能を実現させている。
また、1995年には外観をSUV風に仕上げて最低地上高も拡大したグランドワゴン(北米では初代アウトバック)が追加され、これも人気モデルになった。
このように2代目レガシィは、基本的な車作りは初代の延長線上にあるが、性能の向上やバリエーションの充実が大いに注目された。むやみに雰囲気を変えないフルモデルチェンジも好感を持たれた。
2代目アルファード「ヴェルファイアも誕生! 今に通じるラインナップ確立」
2002年に発売された初代アルファードは好調に売れて、ライバル車のエルグランドに販売競争で勝つことができた。2008年には2代目にフルモデルチェンジされている。
2代目アルファードで注目されたのは、ネッツトヨタ店の取り扱い車種として、姉妹車のヴェルファイアを用意したことだ(トヨペット店は従来と同じアルファードを販売)。
ヴェルファイアのフロントマスクは、アルファードに比べるとスポーティかつ個性的で、ユーザー層を広げた。
背の高い3ナンバーサイズのミニバンという基本的な特徴は初代を踏襲したが、2代目では室内長を75mm拡大して、居住性をさらに向上させている。LEDを使った間接照明など、内装の質も高めた。
V型6気筒3.5Lエンジンは新たに開発され、2011年に追加されたハイブリッドも設計を刷新させている。今に通じるアルファード&ヴェルファイアのラインナップを確立させたのが、この2代目であった。
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