やっぱデカすぎた!?　グランエース短命すぎた問題

アルヴェル並の快適性なうえ、超巨大ボディとか鳴り物入りでデビューしたトヨタ グランエースがまもなく生産終了に。その受け皿はどうも新型アルファードが担うこととなりそうなのだが、まさかこんなにも早く終売となるとは!! 一体理由はなんなのよ!! やっぱりデカすぎたのか!?!?!?

文：小鮒康一／写真：ベストカーWeb編集部

グランエースまさかの終売!! アルヴェルがその役割を担う!?!?

　アルファード／ヴェルファイア並みのエグゼクティブパワーシートを備えつつ、大型のスーツケースも同時に積載できるほどの広大なスペースを持つプレミアムワゴンのグランエースは、2019年12月に発売されたモデルだが、2024年4月をもって生産を終了していたことが10月に明らかとなった。

　現時点では直接的な後継車種は存在せず、近しいキャラクターを持つアルファード／ヴェルファイアがその穴を埋めることになると思われるが、なぜグランエースはひっそりと姿を消すことになってしまったのだろうか。

記事リンク

前の記事

レクサスと同価格のアルファード最上級グレード!!　新グレード投入の意味

次の記事

[アルヴェルPHEV]が月々11万円から!!　KINTOで改良版アルファード／ヴェルファイアの取り扱い開始

今となっては安い気も!! でも全長5mオーバーがデカいか……

　グランエースのボディサイズはトヨタの乗用車の中では最大となるもので、全長5300×全幅1970×全高1990というサイズはアルヴェルを大きく上回るサイズとなっている。

　FRレイアウトを採用するため、最小回転半径こそ5.6mとボディサイズからすれば小回りも可能となっているが、ボディサイズの大きさは如何ともし難く、駐車場探しにも難儀するサイズと言えるだろう。

　また642万1000円～672万1000円（最終型）とアルヴェルに匹敵する高額車であり、前述したように立派な後席シートなど、ラグジュアリーな雰囲気を持っていた。

　実のところベースとなっているのは海外で販売されている300系ハイエースであり、乗り心地や静粛性はがんばってはいるものの、アルヴェルには及ばないというのが正直なところなのだ。

記事リンク

前の記事

レクサスと同価格のアルファード最上級グレード!!　新グレード投入の意味

次の記事

[アルヴェルPHEV]が月々11万円から!!　KINTOで改良版アルファード／ヴェルファイアの取り扱い開始

アフターパーツ豊富も需要伸びず、、、コロナの影響もあったか!?!?

　そんなグランエースはそもそも一般のユーザーよりも企業の役員や高級ホテルの宿泊客など、VIPの送迎車として使われることを想定しており、発売直後に新型コロナウイルス感染症が蔓延し、海外からの来客はおろか国内でも移動を制限されるという事態に陥ってしまったのが最大の誤算と言えるだろう。

　アフターパーツメーカーなども久々の新規車種ということでエアロパーツやローダウン用の足回り、そして6穴 P.C.D.130という特殊なピッチに合うアルミホイールなどをリリースしていたが、アルヴェルのようにカスタマイズベースとして盛り上がることは叶わず、今回の生産終了に繋がってしまった。

　現在は再びインバウンド客も増加傾向にあり、もう少し復活のタイミングが早ければグランエースが延命される可能性もあったように思えるが、如何せんタイミングが悪すぎた悲運のモデルということになるだろう。