一時は広がりを見せたEVの普及だが、世界的に停滞が見えている。EVシフトへの「踊り場」「足踏み」などと表現されるが､この状態はどこまで続くのか？ そして停滞が自動車産業全体に与える影響とはどのようなものなのだろうか？
※本稿は2025年1月のものです
文：中西孝樹／写真：トヨタ
初出：『ベストカー』2025年2月10日号
EVへの移行が長引くことによる弊害
2024年に直面した世界的なEVシフトへの足踏みは、世界の自動車メーカーの戦略の再構築と経営構造改革を呼び起こした。
それはEV構造転換への投資継続とエンジンへの投資の再拡大という二重投資を長期に渡り続けることを意味し、マルチパスウェイ戦略で有利となるトヨタを除けば、各社は経営効率の悪化に見舞われる。
中国企業と一部の新興企業だけがEVでの断トツの競争力を拡大するなかで、HEVで特出するトヨタの競争力に挟まれたその他の伝統勢力は多くの市場でシェアダウンに見舞われる。生き残るには新たな経営効率の確立が命綱となっていくのである。
![結局どっちがいいの!? 同じハイブリッドに[ストロング]と[マイルド]があるのはなんで？](https://img.bestcarweb.jp/wp-content/uploads/2025/02/16121715/20230110_01_04-600x400.jpg?v=1739675835)
![EVオワコンへ!? [PHEV]はEVへのつなぎ役になるのか？ 日本の販売比率はたったの1.16％の現実 ハイブリッドじゃダメなのか???](https://img.bestcarweb.jp/wp-content/uploads/2025/02/28163430/00_s_HV_018_022_21_head-600x400-1.jpg?v=1740728070)
コメント
コメントの使い方「ev貶し」って、何のブームなのですか
evだったら、自動運転の微細な制御も容易だし、今後の拡大は否定しようも無いと思うのですけれどね
夜中に爆音立てて走りまわってるヤカラには関係ないだろうけど
＞評判がイマイチなのはなんで？
そこまで評判悪いとは思えないんだよね。欧州でも、国内でもユーザーの支持を得て、数が出ているし。モデル毎に比べたら、e-powerのほうが多かったりすることが多い。敢えて言えば、貴紙がネガティブな記事で誘導してるからかな。