2001年から2004年まで販売されたトヨタ ヴェロッサ。華のあるイタリアンデザインを意識したようだが、かなり個性的かつ前衛的な顔立ちになったスポーティーなセダンだ。3種の直6エンシンを揃え、走りもよかったヴェロッサを振り返る。
※本稿は2025年1月のものです
文:フォッケウルフ/写真:トヨタ ほか
初出:『ベストカー』2025年2月10日号
トヨタ ヴェロッサ(2001~2004年)
開発テーマは「エモーショナルセダン」で、車名はイタリア語の「Vero(真実)」と「Rosso(赤)」からの造語。情熱の色を車名に織り込むあたりからも、狙いはスポーティさにあることは明らか。
外観はその車名やデザインテーマと違わず、躍動感を表現した欧州風の造形で、塊感のある彫刻のようなスタイリングが表現されていた。インテリアデザインは、外観ほどではないにしても高級感があって若干スポーティ。マークIIと比べてモダンで若々しかった。
パワーユニットは、2L、2.5L直噴、2.5Lターボという3種類の直列6気筒エンシンをラインナップ。2.5Lターボは280馬力を発揮し、その狙いは走りのよさにも表現されていた。
トヨタ製ということで高い信頼性を得られながら、アルファロメオのようなフロントフェイスを備えたエモーショナルなモデル。その個性は光り輝いており、中古車の人気が高く、レア車好きにはたまらない逸品と言っていいだろう。
●ここがGOOD!!:世界中でトヨタだからこそ販売できたスポーツセダン。絶版後に中古人気が継続中
【画像ギャラリー】絶版後の中古人気高し!! 宇宙人的フェイスが超目立つトヨタ ヴェロッサ(16枚)画像ギャラリー


















コメント
コメントの使い方グリルを起点にエンジンを包む真ん中の大きな立体と、その両側へ配置されたライトは
先代のスカイラインと同じデザイン言語ですね。FRらしいボンネットの長さを強調できますが、写真うつり悪いのも同様