「おっと!」というような場面でも落ち着いて対応
平日午前中で道路が空いていたこともあってか、クルマの運転は予想以上にスムーズ。制限速度の40kmにピタッと車速を合わせて、粛々とクルマは進む。
大きなハプニングはなかったが、「ほほう」と思う場面が2度あった。
一つはワールドポーターズ脇を走っているとき。この道は片側2車線なのだが万国橋交差点で片側右車線が右折専用になる。セレナはこの右車線を走っていて万国橋を左折すべく車線変更をしたのだが、車線変更が終わるか否かという瞬間に前を走っていたラングラーがワールドポーターズの駐車場へ入ろうと突如ブレーキを踏んだ。
筆者はドキッとしたがセレナはそんな状況でも混乱せずにブレーキを踏み、やや強めの減速Gで停車した。
もう一つは帰路、パシフィコ横浜前からとちのき通りへ左折しようとしたとき。ずっと右車線を走ってきたセレナは左車線に車線変更すべきなのだが、交差点手前左車線に停まっていたトラックから人が折りてきて、なんと道路にパイロンを置き始めたのだ。
ここでもセレナはパニクらずにそのパイロンをやりすごし、駐車車両の横を通過してから左車線へ移動した。交差点にだいぶ接近していたが、動きはスムーズで安心感があった。
この2つの小さなハプニングで感じたことは、前述した通り「ああ人間とおんなじ」というある種の共感だった。「こっちは分かってるんだよ」という傲慢さがなく、人間に寄り添うような動きなので、クルマ(AI?)に対する信頼のようなものを感じることができた。
こうして試乗は無事終了。いたって平穏なドライブだったが、複雑に錯綜する市街地でその平穏を実現させたことこそが「快挙」といえる。
まもなく東京都内で、ウェイモの実験も始まるだろう。日産にはぜひとも、それを上回る独自の自動運転技術を、熟成させてもらいたい!
【画像ギャラリー】日本もとうとうここまで来た! 横浜の雑踏を走る無人セレナを見て!(37枚)画像ギャラリー





































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