焦げ臭いがするならオートマチックフルード(ATF)
エンジンルームやシートの下あたりから、粘り気のある赤(新品の状態では透明な赤色)や黒ずんでいる液体が漏れていたら要注意。しかも鉄が焼けたような焦げくさかったらオートマチックフルード(ATF)。粘り気や色がエンジンオイルと似ているが、一般的にエンジンオイルよりも臭いが強いので、臭いが強ければATFを疑うこと。
トランスミッションからのオイル漏れやにじみは、オイルシールやガスケットの経年劣化による摩耗、肉やせ、締め付けトルクの管理不足が原因。漏れていたらトランスミッション専用のオイル漏れ止め剤を添加する方法があるが、早急に整備工場にもっていき、劣化したオイルシールやガスケットを新品に交換したほうがいい。
またシフトチェンジ時の異音や振動、スムーズに加速をしないという場合にはトランスミッションが多少なりとも壊れている可能性が高いので早急に整備工場へ持ちこんだほうがいいだろう。
CVTのフルード、CVTFに関しても多走行車およびベースオイルや添加剤が酸化したり、シビアコンディションで使用し続けると、CVTF漏れが発生する場合があるので、その症状が出たら整備工場へ持ち込もう。
【画像ギャラリー】この場所、この液体だったら危ない? それとも大丈夫?(5枚)画像ギャラリー漏れても大丈夫なのは無色透明のエアコンからの排出水
知識のない初心者ドライバーなら駐車場に停めた自分のクルマから大量に流れている水を見たら焦るかもしれない。冬場はあまり出ないが、夏場は大量にクルマから排出しているのがエアコンからの水。その水だったら心配することはない。
エアコンからの排出水は、無色透明で粘り気がなく、助手席下やマフラー排気口の2ヵ所から排出している。助手席の下あたりからの水であれば、エアコンのドレーンからの排水で、エアコンを使用した際にエバポレーターで除湿された水分が外部へ排水されたもの。
マフラー排気口からの排水は、排気ガスに含まれる水分が、エンジンの排気圧力でマフラー排気口から垂れたものでいずれも問題なし。燃料電池車(FCEV)についても無色透明の水を排出するので問題ない。
【画像ギャラリー】この場所、この液体だったら危ない? それとも大丈夫?(5枚)画像ギャラリーその他この場所だったらこれが漏れている!
前後に限らずタイヤ裏に液体漏れを発見したら要注意! サラッとした透明ながら水とは明らかに異なる液体だったらブレーキフルードが漏れている疑いがある。
もしもブレーキペダルの踏み心地がフワフワと感じるようなら、かなり危険な状態。ただちにプロに点検を依頼したい。
FRや4WDのリアで、左/右タイヤの中間付近だったらデフレンシャルギヤからのオイル漏れが考えられる。
さらっとしていても、赤や緑、青などの色がついている液体や、黒や茶色で粘り気がある液体がクルマから漏れていたら、どこかがおかしいと考えたほうがいい。
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コメント
コメントの使い方30年ほど昔は某プ〇ジ〇ーのデーラーでは室内展示車の下にダンボールを敷いて、垂れるオイルに対応していました。知り合いのア〇デ〇のディーラーメカに聞いたら、室内展示する時はミッションオイル抜いて展示してたとか。なるほどその手があったかと思った思い出。今はそんなこと無いんでしょうけどね?