次世代エンジンは、間に合わない…か!??
そして、もっとも気になるパワートレインに関しては、現行カローラシリーズでハイブリッド車の割合が90%近い現状を鑑みれば、全車ハイブリッド車になる可能性が高いと考える。投入されるユニットは、2024年5月のトヨタ・スバル・マツダ共同の技術説明会でトヨタが発表した、次世代の直列4気筒エンジンを期待したいところだ。
電動化時代のエンジンの使われ方を想定し、従来のトヨタ製ハイブリッドの使い方よりも、電気リッチ(バッテリー駆動が主、エンジンがサポート)となることを前提に設計されているエンジンで、これによって、エンジンは高トルクの発生や高回転まで回すことが不要となり、エンジン全体のコンパクト化と嵩(かさ)の低減が可能となっている。体積減少と回転域を狭めることでコストダウンも狙えるという。
ただ、2024年5月の発表では、開発の進捗について、「早ければ2026~2027年には開発に目途がつく」とされており、2026年発表が予想される次期カローラへの投入には、残念ながら間に合わない可能性が高い。そのため、当初は現行モデルの1.8L直4エンジン+モーターのTHS-IIと、既存の1.5L直3ガソリンユニット(もしくは2.0L直4ガソリン)でデビューし、2年後(2028年)の商品改良のタイミングで新型1.5L直4エンジン+モーターの新ハイブリッドユニットに全車切り替える方針をとるのではないだろうか。
全車ハイブリッド化に関しては、価格上昇が懸念されるが、バッテリー搭載量を減らした廉価モデル(既存のHEVに近い)と、バッテリー搭載量を増やした上級モデル(既存のPHEVに近い)の2モデルを用意し、電動走行距離に応じて車両価格を設定するという方策で、対応してくるものと予測している。
◆ ◆ ◆
トヨタは、2025年3月期第3四半期決算発表において、通期となる2025年3月期の連結決算の業績予想を、売上高を前回予測より1兆円多い47兆円へ、営業利益を4000億円多い4兆7000億円へ、純利益を約1兆円多い4兆5200億円へ上方修正した。
ハイブリッド車を中心に販売好調であることや、円安により利益が押し上げられたことなどが主要因と考えられるが、トヨタが地道にいいクルマを造り続けてきたことによるものであることは間違いない。そのトヨタを代表するモデルであるカローラ。次期型の登場が、非常に楽しみだ。
【画像ギャラリー】そろそろ新型登場か!?? トヨタ「カローラ」シリーズの現行モデルたち(30枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方フィールダーはプロボックスで代替できるとして、アクシオは「絶対独立したトランクが要るけど、3ナンバーサイズじゃ駐車場に入らない、入っても隙間が足りず車から出られない」って人しか選ばない。ベルタやプレミオ/アリオンも無くなったから、ダイハツにプロボックスベースのセダン作らせるとかどうだろう。
素人考えですと、カローラという巨大なブランドのFMCを、次世代エンジン&HVと合わせずに1年だけ早めるというのは理解しにくいのと
国内では販売少なくとも、欧州ではCセグのど真ん中でゴルフと競ってるカローラスポーツを廃止するというのも疑問です。
スバルが、国内ではクロストレックに取って代わられたからと北米で大事なモデルのインプレッサを廃止するか、と同じです。