クルマを少しでも安く買える時期として、新車はディーラーが決算を迎える3月、中古車は3月の繁忙期が過ぎる4月以降というのがこれまでの通説。今でも通説通りなのか、販売店の抱える事情と本音に迫る。
文:デグナー12(Team Gori)/写真:写真AC
【画像ギャラリー】え、カッコよ!! 新型CX-5はきっとこうなる!? マジでバカ売れしそうな気配(5枚)画像ギャラリーコロナ禍を経て販売店の事情にも変化が
ディーラーには決算上の数字の他に、販売目標を達成することでメーカーから得られる報奨金や、優先的な車両供給など、販売台数を伸ばしたい多くの事情がある。特に目標達成が厳しい状況にある場合、通常よりも多くの値引きをすることもあり、新車を買うならカーディーラーが決算を迎える3月が良しとされてきた。
しかし、基本的に販売台数にカウントされるのは契約日ではなく、車両登録が完了した日であるため、希望のグレードやカラーの在庫車が販売店にあることが必要。
コロナ禍による減産や半導体不足だった頃に比べれば納期は回復基調にあるが、人気車種は未だ半年以上待つことも珍しくなく、この場合の値引きはあまり期待できないといえる。
一方、中古車の場合は3月に乗り換えられたクルマが4月以降に中古車市場へ流れることで供給が増加。さらに需要期を過ぎて相場価格が下がる傾向にあり、中古車は4月以降が安く、値引き交渉もしやすいといわれてきた。
しかし、近年は新車の納期が前述した状況のため、コロナ禍前に比べると乗り換え時期も分散し、中古車価格の変動も少ないようだ。
【画像ギャラリー】え、カッコよ!! 新型CX-5はきっとこうなる!? マジでバカ売れしそうな気配(5枚)画像ギャラリー3月中に在庫車を売り切って自動車税の負担を避けたい
そんな状況に関係なく訪れるのが自動車税の支払い。一般のオーナー同様、中古車販売店にも4月1日時点で所有しているクルマの自動車税が課される。
在庫車が多い販売店はその負担額も大きいため、3月中に新しいオーナーに名義にしておきたいのが本音。特に軽自動車は月割の制度がなく、4月1日時点の所有者に全額請求されるから尚更だ。
車検がある程度残った中古車なら今後の販売機会を見据えて自動車税を負担する意味もあるが、車検が残りわずかなら抹消登録をした方が販売店としては得策。
しかし、3月は陸運局も混雑しており、抹消の手続きに手間も時間もかかる。値引きしてでも販売した方が整備代や名義変更などの代行手数料も得られて都合がよいのである。
そういう意味では軽自動車の在庫車が狙い目。上記のような販売店の事情と、自身の欲しいクルマが合致すれば、値引きの好条件も期待できるだろう。
ただし、4月以降、自動車税の負担は新オーナーになるため、最低でもその金額分は値引き交渉したいところ。いずれにしても3月はクルマが動く時期。乗り換え予定の方によいご縁が訪れることを祈ります。
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