転売しません「誓約書」は完全撤廃? スズキはジムニーノマドで続行? 誓約破って転売したらどうなるのか?

トヨタディーラーの対応は? ジムニーノマドはいまも誓約書を書かせている?

 現在は使われていないと思われるが2021年ランクル300の販売時には一部の販売店でこのような誓約書にサインすることが必須だった
 現在は使われていないと思われるが2021年ランクル300の販売時には一部の販売店でこのような誓約書にサインすることが必須だった

 この件で何件かのトヨタ販売店に聞いてみたところ、以下のような回答が集まった。

・確かに案内があったが、うちでは基本、これまで通りのスタイル(転売防止の誓約書を書いてもらうなど)で販売を続けている。しかし、客から公取協の注意喚起の内容を聞かれたらそこでやめている。

・そんな話はどこからも聞いていない。知らない。

・独禁法に抵触し、財産権の侵害になる可能性があると。だから「転売しないで」はあくまでもお願いベース。誓約書は書かせていないし、現金購入なのに所有権をディーラーにというのもやってない。

 ホンダが全国統一で一貫して「一年縛り廃止」に動いているのに対してトヨタは地域ごとに対応は様々なようである。

 ただ、実際、SNSで検索してみると、アルファードの購入に関して「値引きはゼロだが購入に関して何の条件もなく、誓約書も書かなかった」「口頭で転売や輸出はしないでというお願いだけだった」という内容がいくつかヒットした。それらはいずれも昨年12月以降である。

 このような中、発表から5日目で受注5万台超となり2月3日に注文をストップしたスズキジムニーノマドはどうだろうか?

 SNSで検索すると誓約書の写真と共に「1年間は転売しないという誓約書を書いた」という投稿が多数ヒットした。首都圏のSUV専門店に聞いたところ、以下の回答が得られた。

「以前ジムニーシエラを買ったときも誓約書を書いたんですが、その時は事情があってオークションに出しました。そしたら、車台番号からどこのディーラーが誰に売ったのか?スズキの知るところになって…。出禁にはなりませんでしたが注意は受けました。今回のノマドも『最低半年間は絶対に売らないでください』と念を押されています」

 なお転売されて困る理由はPL法の問題もあるがランクルなどのSUVは紛争地域で軍用車両に転換されることをメーカーとしては絶対に避けたいはずだ。走破性も耐久性も高く整備性も抜群の日本製SUVは海外でも非常に高い価値を誇る。

 今回の「1年縛り」禁止令はユーザーにとっては朗報と言えるだろうがディーラーやメーカーにとってはリスク管理で緊張が続く状態となりそうだ。

【画像ギャラリー】クルマの商品力がハンパないのよ!!「ランクル300」など転売防止された人気車をギャラリーでチェック(24枚)画像ギャラリー

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