寄贈パトカーの宝庫は栃木県警
今回のクラウンスポーツPHEVのように、全国にはさまざまな寄贈パトカーが存在している。特に有名なのは栃木県警で活躍するスーパーパトカー軍団だ。
その代表格がNSXパトカー(NA2型)だ。ホンダから1999年に寄贈された1台で、2004年に閉鎖された高根沢工場がNSXを製造していたことに由来する。高速隊に配備されており、イベント参加などをはじめ、現役で活躍している。なお、実は前モデルのNSXパトカー(NA1型)も1992年に寄贈されていたが、任務中に事故で廃車となってしまった。
お次はZ33フェアレディZニスモ仕様のパトカー。こちらは2007年に日産から寄贈された1台だ。GT-RやフェアレディZなどを製造する日産栃木工場が県内にある関係からという。同車も高速隊で運用されており、NSXと同様に現在もイベントをはじめ、第一線で活躍している。ちなみに警視庁にはZ34フェアレディZパトカーが4台も導入されているが、こちらは全て都費で購入されたものだ。
超高級パトカーは個人寄贈だった!
栃木県警の寄贈パトカーはまだある。個人からの寄贈と言われるR35GT-RパトカーとレクサスLC500だ。R35GT-Rパトカーは2018年度に導入され、ついに日本でもR35GT-Rのパトカーが誕生したと当時話題になった。価格は警察車両としての架装費用を含めて約1870万円という。同車もまた高速隊で運用されており、通常任務のほか、交通安全運動などのイベントに出動している。
レクサスLC500は2020年度に導入された。GT-Rを寄贈された方からの2度目の寄贈で、大きな話題となったパトカーだ。価格は警察車両への架装費用込みで約1740万円という。LC500は交通機動隊に配備されており、他の3車種同様、通常任務のほか、イベントにひっぱりだこということだ。GT-R、LC500を寄贈した方は「とにかく目立つクルマのほうが交通事故抑止等に繋がる」との思いからこの2車種を寄贈されたという。
栃木県警ほどではないが、他県にも寄贈車は存在する。熊本県警にはプリウスPHV車のパトカーがある。こちらは熊本トヨタからの寄贈で2017年度に導入された。
導入の経緯は、前年に発生した熊本地震の影響により、県内各地で停電が発生。信号機が機能しないため渋滞等が発生したことなどを受けてのことだった。導入直後の災害警備訓練では、信号機などへの給電訓練が行われた。この型のプリウスパトカーは警視庁に都費で2022年度に導入され、複数の所轄警察署で活躍している。
このほかにも、全国で活躍する寄贈パトカーがある。地元ならではのレアな1台を探してみてはいかがだろう。
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コメント
コメントの使い方LC500とGTRを換装までして個人で寄贈とは・・・すばらしすぎる。十分な財力を得たなら、こういう人物であってほしい。