クルマで出かけるGWが始まる前に知ってほしい話。運転免許更新の際には「特別枠」があり、それが75歳以上に義務付けされている「認知機能検査」。「75歳からの大きな壁」と形容したいほど難しい内容で、検査合格しなければ免許更新されないのです。合格のためには「日頃からの脳活が一番!!」と言われるなか、今のうちから「脳活」のこと、知っておくのもアリでしょう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobe Stock、ベストカーWeb編集部
■「認知症疑い」の高齢者にはハンドルを握ることを避けてもらう!
高齢になると、一緒的に脳の老化と身体機能が低下していき、高齢ドライバーが起こす事故の割合は依然として高い現状だ。
その深刻な背景のもと、警察庁は「75歳以上の高齢ドライバー」に対して、運転免許更新時の「認知機能検査」を2009年から実施。
わかりやすく言うと、「認知症の疑い」がある高齢ドライバー、あるいは「認知症」のドライバーがハンドルを握ることを避けてもらう措置(検査)。それだけに検査内容は、高齢者にとって難易度は高い!
その「認知機能検査」とほぼ同じものが上にある画像。万年筆や飛行機など4枚のイラストを約1分で記憶するのが1セット。続けて同様のことを3セット行い、合計16枚のイラストを約4分間で記憶し、「その16枚には何が描かれていたか?」を解答するというもの。
62歳のオジサン筆者も挑戦してみたが、残念ながら全問正解とはいかなかったです(涙)。
■ここで問題。この「イラストしりとり」、20分以内にできますか?
さて、上の画像を見ていただきたい。脳神経内科専門医が考案した「イラストしりとり」という脳活ドリルのひとつ。
イラストの名前(名称)を推測して、しりとりでつなぎ、四角の空欄に「イ・ロ・ハ・ニ……」を入れてイラストのしりとりを完成させるというもの。各問、一文字だけ「読み」のヒントが黒い文字で書いてある。
例えば1番。「イ→二→……」とつなげていけば、正解になります!
全6問を20分目安で解答。……けっこう難しいが、メモ書きせずに頭の中で考えるのがコツ。そのほうがより脳活効果になるからだ。
さらに下の画像は「ぴったり100」という脳活ドリル。
1~9番。それぞれ4つの数字のなかで、3つを足せば100になり、それらから仲間外れになるひとつの数字を探し出すもの。1問につき1分以内で解答するのが目安で、これも、メモ書きをせずに頭のなかで考えることで脳活になる!
高齢者でなくても、若い世代や中高年世代も盛り上がると思うので、みんなで、ぜひチャレンジしてみてください!!(※画像ギャラリーにも脳活ドリルをいくつか紹介!)
これらのような脳活ドリルを定期的に行うことで、「判断力」「集中力・注意力」「遂行力」など、6つの「運転脳」が自然と強化され、脳が活性化。
難易度の高い「認知機能検査」の本番にも、フレッシュな頭で臨めるというワケです。
■「脳に適度なストレスをかけることが重要」(脳神経内科専門医・塚本 浩先生)
冒頭で、「認知機能検査」に合格するためには「日頃からの脳活が一番!!」と書いたのは、次のコメントにも根拠がある。
「新しいことにチャレンジせず、今までと同じことばかりをしていると脳は衰えてしまいます。高齢者にとっては脳を鍛えることが重要で、そのためには適度なストレスをかけてあげること。その意味でも、脳活は重要になります」
こう語るのは脳神経内科専門医の塚本 浩先生。
現在、東京医科大学で脳神経疾患の専門診療に携わりながら、認知症の早期発見や予防研究も行う、脳の専門医。
その塚本 浩先生を総合監修に迎え、自動車専門メディア「ベストカー」がお届けしているのが、発売中の『運転免許認知機能検査 完全攻略本』という本。
「Amazon売れ筋ランキング」(老化カテゴリー)と、「楽天ブックス売れ筋ランキング」(資格・検定カテゴリー)ですでに1位を獲得しており、今、売れている一冊です!!
『運転免許認知機能検査 完全攻略本』には、前項で取りあげたものを含め、「脳活ドリル」が全187問掲載されており、すべて塚本先生監修のもとで製作したドリル。
75歳からの運転免許更新の際に課せられている「認知機能検査」に合格するための「対策」と「秘策」を一冊に凝縮している内容。
今この記事を読んでいる方はもちろん、これからも安全・快適に運転を続けてほしい、お父さん、お母さんへのプレゼント。さらには祖父母へのプレゼントとしてもおすすめ!
別冊ベストカー
『運転免許認知機能検査 完全攻略本』
総合監修:塚本 浩(脳神経内科専門医)
定価:1320円
発売日:2024年6月20日
ISBN:978-4-06-535658-6
講談社ビーシー/講談社
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