手放さなきゃよかった!? 地味だったけど中古価格が上昇している意外なクルマたち

手放さなきゃよかった!? 地味だったけど中古価格が上昇している意外なクルマたち

 物価高や新車の納期遅れなどによって中古車が注目され、それに伴い価格も高騰気味。そんななか、新車のときには目立つ存在ではなかったのに、ここにきて価格が上がっているクルマがある。今回は、そうした意外な車種にスポットを当てる!

文/長谷川 敦、写真/ダイハツ、トヨタ、ホンダ、三菱自動車、CarsWp.com

現状では最後のモデルとなった3代目三菱自動車 RVR。3代目モデルでは何度かマイナーチェンジが行われ、写真はダイナミックシールドフェイスの最終型
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三菱自動車 RVR

手放さなきゃよかった!? 地味だったけど中古価格が上昇している意外なクルマたち
現状では最後のモデルとなった3代目三菱自動車 RVR。3代目モデルでは何度かマイナーチェンジが行われ、写真はダイナミックシールドフェイスの最終型

 三菱自動車が1991年に販売を開始したコンパクトクロスオーバーSUVがRVR。

 当時はSUVではなくRVと呼ばれていたカテゴリーに属するRVRは、手堅い人気を得て1997年には2代目モデルが登場するなど、確固たる地位を築いたかに思われたが、その後は販売成績を伸ばせず2003年に一度生産終了となった。

 そして2010年によりSUV志向の強いモデルとして復活を遂げた。

 ルックスも現代風にブラッシュアップされた新生RVRは評価も高く、複数回のマイナーチェンジを経て2024年まで販売が続けられる息の長いモデルになった。

 しかし、さすがに長く売りすぎたのか徐々に販売台数が不振に陥り、2024年に日本国内での販売終了が決定された。

 海外では新型も登場しているが、国内では今のところ3代目が最後のRVRになった。

 このように現役当時はそこまで注目されなかったRVRだが、堅実な作りがウケたのか、少し前から中古車の価格が上昇傾向に転じた。

 2025年になってもその勢いは衰えず、最終モデルになった3代目の値上がり率は+18%と高い。

 新車SUVの納期が長期化している現在においてRVRの良さが見直され、中古車市場では250万円を超えて取り引きされる個体もある。

ダイハツ ソニカ

 2006年にダイハツから発売された軽自動車のソニカは、比較的ルーフ高の高いモデルが多いこのカテゴリーにおいて独自のローダウンフォルムを採用し、さらにはパワフルなターボエンジンを搭載したスポーツ志向の強いクルマだった。

 ソニカの特徴は、エンジンだけでなく高度にチューニングされたサスペンションにもあった。

 同車にはFFと4WDの2タイプがラインナップされていたが、FFモデルの前後サスペンションには旋回時の安定性を高めるスタビライザーが装備され、ローダウン&ロングホイールベースの車体と相まってハイレベルな操縦性能を実現していた。

 メーカーではこのソニカを「爽快ツアラー」と称し、実際にそれに見合うだけの性能も有していた。

 しかし、こうした高性能も時代の要請に合わず、売り上げ台数を伸ばせなかったソニカの製造販売は登場から3年を待たずに終了となってしまった。

 各所からの評価は高かったにもかかわらず短命に終わったソニカだが、近年になってその価値が見直され、中古車市場でも人気を集めている。

 新車時の価格は119~155万円だったが、現在でも程度の良い個体には80万円を超える値がつくこともある。

 これは時代がようやくソニカに追いついてきたことの証明かもしれない。

トヨタ プレミオ

 2025年になって中古車価格の上昇率が高まっているといわれるのがトヨタのプレミオだ。

 同車はコロナの後継車として2001年にデビューし、2007年にモデルチェンジされるものの、2021年にはシリーズの幕を閉じている。

 比較的最近まで現役だったモデルだが、「プレミオ」と聞いてすぐに外観をイメージできる人はそれほど多くないはず。

 近年ではやや珍しい存在になった5ナンバーサイズ4ドアセダンのプレミオは、コロナの系統を継ぐスタンダードなセダンであり、目立たない存在ではあったものの、価格と内容のバランスがとれた良車だったのは間違いない。

 しかし、トヨタにはサイズの近いカローラセダンやプリウスなどが販売されていたこともあって、競合するプレミオは最終的に廃番となった。

 そして新車供給遅れなどの理由によって中古車人気に火がつき、トヨタならではの堅実な内容を持つプレミオにも注目が集まったというわけだ。

 プレミオ2代目モデルの中古車価格は50万~390万円前後と幅広く、平均は130万円ほどになる。

 耐久性の高さも見込めるプレミオの中古車は“要検討”の1台といえるだろう。

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