いわゆるメーカー系ディーラーに絞って中古車を探している人は多いと思いますが、希望車種と異なるメーカーのディーラーで出物を見つけ、オヤッと思った人もいるのではないでしょうか。メーカー違いの認定中古車はあり? なし? 購入経験のある筆者の体験談を紹介します。
文:奥野大志(Team Gori)/写真:写真AC/アイキャッチ:xiaosan@Adobe Stock
【画像ギャラリー】違うメーカーでも保証!! 認定中古車制度を知ろう(3枚)画像ギャラリー自動車メーカーのお墨付きが与えられる認定中古車
一般的に認定中古車とは、自動車メーカーが独自に定めた基準に合致している中古車のこと。呼び方は異なるが、自動車メーカー各社が取り扱っており、系列のメーカー系ディーラーで販売しています。
認定中古車には自動車メーカーのお墨付きが与えられ、所定の保証がつきます。履歴のわからない中古車を買うより、自動車メーカーが品質を担保してくれる認定中古車の方が安心という人も多いはず。
実は筆者もそのひとりで、先日3代目ソリオバンディットを購入したのですが、買ったお店はなんとトヨタディーラー。ソリオだけにスズキのディーラーで買うものだと思い込んでいましたが、トヨタディーラーに条件に合う個体があったのです。一瞬、メーカー違いの車種であることが頭をよぎりましたが、購入を決めました。
値段が安い上に同じ保証内容だからお買い得
決め手となったのはずばり、値段です。明確な根拠はないのですが、同程度のスズキのディーラー車と比べて割安だったのは間違いないです。その差は20~30万ほど。
実は並行してアクアも探していたのですが、日産ディーラーで販売していたアクアもお買い得でした。自社メーカーの車両とそうではない車両は仕切りが違うのかもしれませんが、当たりを引いた気がして気持ち良く買うことができました。
しかも、メーカー違いの車両だからと言って、保証内容に違いはありません。ソリオにはおなじみのトヨタのロングラン保証(有料で延長もできます)がついていました。車検、修理、純正部品の取り寄せもOK。
ただ、他メーカーのリコール対応はさすがにできないということで、その場合は本来のメーカー系ディーラーを紹介してくれるそう。つまり、メーカー違いだからといって不利益を被ることはありません。
程度の良い下取り車は認定中古車として流通する
知り合いの営業マンに聞いたところ、高年式で程度の良い個体が下取りで入ってきた場合は、車両をチェックしたうえで、認定中古車として販売されることがあるそうです。筆者が購入したソリオがまさにそう。トヨタの基準に合致している車両は他メーカーの車両でも認定中古車になるのです。
反対に低年式で程度もそれなりの車両はオークションに出品するそうで、メーカー系ディーラーに入ってきた下取り車はこのように循環しているのです。
希望の車種をメーカー違いのディーラーで見つけた場合は良い買い物ができるチャンスかもしれません。同じことを考えている人は多いと思うので、現車確認は素早くやるようにしましょう。
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