ベストカー本誌の過去記事から名企画・歴史的記事をご紹介する「ベストカーアーカイブ」。今回はベストカー名物の「ランキング企画」より、2014年4月号の「大型SUV&クロスオーバーモデル」カテゴリーのランキングをプレイバック!(本稿は「ベストカー」2014年4月10日号に掲載した記事の再録版となります)
選考:石川真禧照、鈴木直也、国沢光宏、片岡英明、渡辺陽一郎/構成:編集部
■このカテゴリー ここが注目ポイント!

今回のランキング企画では、5名の選考委員がエントリーされたモデルたちのランキングを各々決定、各モデルに付けられた点数を合計し「点数の小さいもの」を上位として総合ランキングが決定……、という方式を採用した。
当然ながら各選考委員の価値観や判断基準で採点・評価が大きく違う車種もある。本文ではそのあたりを各選考委員に解説してもらっている。
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昨年(2013年)から国産車のなかでも比較的ニューモデルの登場で活気のあるカテゴリーだけに激戦は必至だろう。
特にフルモデルチェンジを受けたばかりのハリアー&ハリアーハイブリッド、エクストレイルはどこまで食い込んでくるのか。
これを受けて立つのが唯一のプラグインハイブリッド車のアウトランダーPHEVとクリーンディーゼルを搭載したCX-5、そして本格的4WDが光るフォレスターだ。
バリエーション豊富な個性派モデルが揃っているカテゴリーだけに注目だ。
■石川真禧照氏に聞いてみた
【編集部からのクエスチョン】個人のランキングで旧型のまま継続販売となっているエクストレイルディーゼルが1位になった理由をおしえてください。新型エクストレイルのほうは3位になっていますが……!?
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SUV&クロスオーバーというカテゴリーは、10年ほど前まではクロスカントリー4WDと呼ばれていたカテゴリーだった。
そうしたクロカン4WDを街中でも使えるクルマに仕立てたのがエクストレイルの前身モデルだったテラノ。エクストレイルはクロカン4WDのイメージを踏襲しながら、さらに都会的なクルマに仕上がっていた。これは2代目も同じだった。
そして3代目が昨年12月にデビューした。このクルマは、それまでのワイルド系ではなく、乗用車テイストのSUVになった。このフルチェンジで、3代目はさらに進化した。走破性や安全性ではかなり進化した。その先代を大幅に上回っている。
でも、このカテゴリーの各車のスタイリングを思い浮かべると、ほとんどが乗用車テイストのいわゆるSUVになってしまったのだ。
そこにエクストレイルも加わった。と思っていたら、なんと2代目エクストレイルも併売することが判明。それも、ディーゼルエンジン車が2代目と組み合わされて販売を継続している。これぞクロカン4WDらしいクルマだ。
もともと2代目は、販売面では不振だったが、性能的には4WDのプロも高く評価しているクルマ。
さらに、ディーゼル車は、日産も車名に「GT」とつけるほどにスポーティなのだ。ディーゼルの低回転トルクの太さは、クロカンとしては捨て難いパワーユニットといえる。だから2位にCX-5を入れた。
そして3位には、新型のエクストレイル。日産の4WD技術と走破性の高さは、以前から世界でもトップクラス。だからベスト3に入れた。











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