海外旅行や出張先で「えっ、このトヨタ車、見たことない!」なんて驚いたことはありませんか? 筆者が先日訪れたバンコク国際モーターショー2025でも、マークX顔のヤリスセダンやRAV4顔のヤリスクロスなど、日本では見かけないトヨタ車がズラリと並んでいました。日本未導入だけどめちゃくちゃ気になる、海外で見かけた最新トヨタ車をまとめてご紹介します。
文:吉川賢一/写真:TOYOTA、エムスリープロダクション
【画像ギャラリー】バンコク国際モーターショー2025で見かけた、日本未導入の最新トヨタ車たち(13枚)画像ギャラリー日本のヤリスよりも大きく立派な「ヤリス」
2025年3月26日から4月6日まで開催されていたバンコク国際モーターショー2025。世界中の自動車メーカーが出展していた同ショーですが、ひときわにぎわっていたのがトヨタブースでした。
そのトヨタブースでも「ヤリス」は特に注目度が高いモデルでした。日本のヤリスと同じ名前ではありますが、日本のヤリスとは異なるモデル。2023年3月にフルモデルチェンジをうけており、エクステリアデザインは、ブーメラン型のヘッドライトや、大きな開口部のあるフロントバンパー、立体的な形状のフロントグリルなど、国内のヤリスよりもアグレッシブで若々しさが感じられました。
ボディサイズも全長4160mm(+210)×全幅1730mm(+35)×全高1500mm(+5)、ホイールベースは2550mm(±0)と日本のヤリスよりもひと回り大きいです(カッコ内は日本ヤリスとの差分)。
パワートレインは、日本のヤリスには直列3気筒エンジン(1.0Lと1.5L)とハイブリッド(1.5L+モーター)がありますが、現地のヤリスは1.2Lの直列4気筒エンジン(CVT)の1種類のみ。価格は559,000~694,000バーツ(日本円換算で約237~295万円、1バーツ4.2円)。日本版ヤリスと比べるとだいぶ高めに感じられますが、タイトヨタのラインアップの中では安いほうです。
マークX顔が斬新!! ヤリスATIV
その現地のヤリスのセダン版が「ヤリスATIV」です。ボディサイズは、全長4425mm(+265)×全幅1740mm(+10)×全高1480mm(-20)、ホイールベースは2620mm(+70)と現地ヤリスよりも長くて幅広で背が低く、リアウインドウがなだらかに傾斜したファストバックスタイルの小型セダンです。
デザインは、切りあがったデザインのヘッドライトやシーケンシャルウインカー、大型フロントロアグリルなどが精粋でカッコよく、かつて存在したマークX(2代目後期型)のフロントマスクの影響を受けているような印象。リアスタイルも大型テールランプやトランクリッド、リアアンダースポイラーを備え、コンパクトなスポーツセダンとしてまとめ上げられています。
インテリアも、現地ヤリスとまったく異なるデザインで、7インチのメーターディスプレイや、9インチのタッチスクリーン付センターディスプレイなど、デジタルデバイスも惜しみなく投入されているほか、シートやダッシュボードにレッドを基調とした合成皮革をふんだんに使用しており、煌びやかで贅沢な印象。
ヤリス(先代まではヴィッツ)のセダン版というと、日本でもかつて「プラッツ」や「ベルタ」などが存在しましたが、現地では小さくても荷室は欲しいという需要があり、いまも販売が継続されています。ヤリスATIVはそれらよりも大きく立派ですが、タイの街中ではこのヤリスATIVのほかにも、比較的コンパクトなセダンを数多くみかけました。















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