年間走行距離1万キロ以下なら残クレ・サブスク契約もメリットあり? 

年間走行距離1万キロ以下なら残クレ・サブスク契約もメリットあり? 

 「残クレ」とも言われる残価設定クレジットやクルマのサブスクリプションサービスは、走行距離が制限されていることがほとんどだ。これが気になり残クレやサブスクに踏み出せない人は多いのではないだろうか? しかし、そもそも日本での平均走行距離ってどれくらいのものなのだろう。改めて見直してみると、新しいクルマの買い方やサービスの見え方も違ってくるはずだ。

文:西川 昇吾/画像:Adobe Stock(トビラ写真=fym1321)

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実際の年間走行距離ってどれくらいなの?

地方であっても年間1万キロ未満が平均的だ(masahiro@Adobe Stock)
地方であっても年間1万キロ未満が平均的だ(masahiro@Adobe Stock)

 一般社団法人日本自動車工業会の「乗用車市場動向調査」によると2023年度の月間走行距離の平均は362km、これに12をかけて1年間の走行距離を求めた場合は4344kmとなる。思ったよりも少なかっただろうか? 多かっただろうか?

 「年間1万キロ」などが指標として言われることも多いが、そのような観点から見てみると想像よりも少なかったと感じる人が多いはずだ。

 ただ、このような平均的なデータを提示すると「地方と都市部で異なるのでは?」という声も聞こえてきそうだ。確かに、地方における自家用車はもはや生活必需品だ。そのような地方でのデータを見てみない限り、実態にあったデータとは言えないだろう。

 環境省が公表している「家庭部門のCO2排出実態統計調査」の資料によると、少し古いデータではあるものの、2015年度に最も世帯当たりの平均年間走行距離が多かった茨城県でも、その走行距離は9991kmであった。地方であっても年間走行距離が平均で1万キロを超えるのはほぼないと言えるだろう。

残クレやサブスクって距離的にどうなの?

年間の走行距離が平均以下なら残クレを検討してみてもいいだろう(SRT101@Adobe Stock)
年間の走行距離が平均以下なら残クレを検討してみてもいいだろう(SRT101@Adobe Stock)

 では実際に残クレやサブスクでは走行距離の制限はどうなっているのだろうか? まず残クレの例としてホンダを見てみよう。ホンダの残クレには2パターンの走行距離制限があり、月1000km(年間12000km)と月1500km(年間18000km)のプランから選択することが可能。この走行距離を超えた場合は車両返却時に1kmあたり5~10円の負担金が発生する。(負担金は車種によって異なる)地方でも年間走行距離が平均で1万キロをいかないことを考えると、実態的にも多くの人に検討をオススメ出来るプランと言えるだろう。

 サブスクはトヨタのサブスク「KINTO」を例に見ていく。こちらは月1500km(年間18000km)となっている。走行距離を超えた場合は1kmあたり11円、電気自動車やレクサス、SUBARUのモデルの場合は1kmあたり22円の追加精算金が必要となる。

 筆者は静岡県に住んでいて日々の移動も自家用車が多く、仕事柄出張も多く年間走行距離が3~4万ほどになってしまう年もある。そのため自身が残クレやサブスクを契約することはないが、一般的な使用環境であれば残クレやサブスクは大いに検討する価値があると言えるだろう。

 自身のカーライフや使用用途などを考えて、賢く購入方法や所有の仕方を検討すると、よりお得で楽しいクルマのある生活が待っているかもしれない。

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