6月は維持費に泣く! コスパ最強の愛車メンテ術と次の車検に向けた備え

クルマは走らせないのもよくない

 クルマの代表的な消耗品としてはほかにも、エンジンオイルや補機用バッテリーなどありますが、エンジンオイルや補機用バッテリーを傷めないようにするには、ある程度クルマを走らせることが必要です。

 たとえば、近所の買い物や送迎程度にしかクルマを使っていない場合、エンジンオイルには「スラッジ」とよばれる汚れが蓄積していきます。エンジンは低速で走行しているときやアイドリング時などの低回転の状態では、不完全燃焼を起こしやすく、不完全燃焼によって発生したススがスラッジとなって蓄積されていってしまうのです。補機用バッテリーも、十分な充電ができないことで、バッテリー上りを起こしやすくなります。クルマは走らせることで消耗していく面もありますが、実は走らせなくてもよくないのです。

 スラッジは、エンジンをある程度回転させることで除去することが可能であり、補機用バッテリーも、エンジンを長い時間かけて走行することで活性化させることができます。週に1度は、エンジンがある程度の回転数に達するよう、50km程度のドライブをするようなイメージで、クルマを走らせるようにしてください。

 補機用バッテリーに関してはまた、純ガソリン車でアイドリングストップ機構がついているクルマの場合は、オフにしておいたほうが長持ちします。燃料消費量はわずかに増えますが、補器用バッテリーを交換する費用に比べたら微々たるコストですので、コストを重視するなら、アイドリングストップ機構はオフでいいと思います。

エンジンオイルやバッテリーを傷めないようにするには、ある程度クルマを走らせることが必要。普段近距離にしか使っていないクルマは、週に1度はある程度クルマを走らせるようにしよう(PHOTO:Adobe Stock_show999)
エンジンオイルやバッテリーを傷めないようにするには、ある程度クルマを走らせることが必要。普段近距離にしか使っていないクルマは、週に1度はある程度クルマを走らせるようにしよう(PHOTO:Adobe Stock_show999)

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 ほかにも、クルマに余計な荷物を載せっぱなしにしないことでも燃料の消費が抑えられますし、タイヤの摩耗も遅らせることができます。タイヤに関しては、タイヤローテーションを定期的に行うことで、均一に摩耗させることができるため、寿命をまっとうさせることができます。

 クルマの消耗品に関しては、適切なタイミングで交換するということも、コスパのいいカーライフにおいては必須。交換タイミングを守らないことは、致命的な故障や、悲惨な事故に繋がってしまう可能性があるからです。お得なカーライフは日々のメンテナンスから。ぜひ参考にしていただき、愛車を長く楽しんでください。

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