科学技術の進歩や産業の発展に貢献した技術開発者を称え表彰する「市村賞」。このたび、マツダの車体構造接着技術が「市村産業賞 貢献賞」を受賞。ラージ商品群製造過程での接着技術が受賞したとあって、マツダとマツダファンの喜びもひとしおだ!!
※本稿は2025年4月のものです
文:片岡英明、ベストカー編集部/写真:マツダ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年5月10日号
車体剛性や静粛性を向上する接着技術
マツダが「CX-60」などに採用している車体構造接着技術が、第57回市村賞において「市村産業賞 貢献賞」を受賞しました。車体剛性や静粛性の向上、製造エネルギーの低減などを実現した点が評価されました。
●片岡氏のコメント
自動車の量産技術や安全性を高める技術の進歩は、日進月歩である。最近は環境保全やコスト低減も課題として加わっているから、大変だと思う。マツダのCX-60とCX-80、そして北米向けのCX-90など、ラージ商品群4車種が栄えある賞を受賞したことは現場の励みになるし、ファンにとっても喜ばしいことだ。
科学技術の進歩や産業の発展に貢献した技術開発者を称え、表彰するのが市村賞である。受賞対象となった技術はCX-80などに採用している車体構造接着技術だ。高度なシミュレーションを活用しながらモデルベース研究と開発を効率的に行い、より精度の高いモデルを作り出した。
高く評価されたのは、車体構造に伝わる振動の低減とアルミと鋼板の接着にも使える構造用接着剤の開発と技術だ。走りや快適性の向上だけでなく製造時のエネルギー節減効果も大きいのは凄いと思う。

















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