メーカーの象徴ともいうべき存在のトヨタ クラウン。16代目で4つのボディタイプが用意され、驚いたと同時に選択の幅が増え、ユーザー的には喜ばしい。4種のクラウンそれぞれのおすすめグレード&おすすめ購入方法を選んでみた。
※本稿は2025年5月のものです
文:渡辺陽一郎(プロフィール&おすすめグレード)、佐々木 亘(おすすめの買い方)/写真:トヨタ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年6月10日号
※諸元内の「M」はモーターです
トヨタ クラウンエステート
今のクラウンは、シリーズ化されて4車種を揃える。その内の3車種はSUVで、クラウンエステートは最上級に位置する。
全長が4930mmのボディは車内も広く、後席を格納した時の荷室長は2mだから車中泊にも適する。4WDや後輪操舵を採用しており、ホイールベースが長く、乗り心地も快適だ。走行安定性も優れている。プラグインハイブリッドも選べるが、ハイブリッドZが割安だ。
●おすすめグレード:Z・4WD
●おすすめの買い方:残価設定ローン
HEVは高残価なので、どんな買い方でも大丈夫。PHEVについては残価率が下がるため、残価設定ローン以外の方法をお薦めしたい。
トヨタ クラウンスポーツ
クラウンシリーズではボディが最も小さく、4WDと後輪操舵の組み合わせにより、機敏な運転感覚を味わえる。外観にもボリューム感が伴ってスポーティだ。インパネの周辺など、内装は上質だ。
後席や荷室が広いとは言えないが、SUVとあって、4名で乗車できる機能が備わる。
●おすすめグレード:Z・4WD
●おすすめの買い方:KINTO
残価率が高くオールマイティだが、若年層が購入検討するならKINTOがおすすめ。PHEVはエステートと同じく、HEVより残価率が下がり気味。
トヨタ クラウンクロスオーバー

大径タイヤの装着など、外観はSUVだが、後部に独立したトランクスペースを備えたセダンボディを採用する。後席とトランクスペースの間に隔壁が入るから、ボディ剛性を高めやすく、全高は1540mmに抑えたから重心も低い。これらの相乗効果で、安定性と乗り心地が優れている。
●おすすめグレード:Z・4WD
●おすすめの買い方:残価設定ローン
残価率が落ちないクロスオーバーは、どんな買い方でも安心できる。長めの通常ローンを選んでおくことで、数年後の選択肢が広がるかも。
トヨタ クラウン(セダン)
クラウンシリーズのSUVは、前輪駆動をベースにしたプラットフォームを使うが、セダンは後輪駆動だ。車両の造りが異なり、乗り心地と静粛性は、クラウンシリーズの中でも格段に優れている。低重心で高剛性のボディは走行安定性も高水準で、セダンだから得られる価値を実感できる。
●おすすめグレード:ハイブリッドZ
●おすすめの買い方:通常ローン
リセールが厳しいので、残価設定ローンは怖い。通常ローンか現金一括が安心できる。クラウンシリーズでは特異なタイプと言える。
コメント
コメントの使い方外車大好きな人が多い横浜でも新型クラウンを見かけることが多くなった様に思う
残価設定にはメーカーの意向も入るそうなのでPHEVを売りたくないというトヨタの事情が反映されているのだろうか
これだけ車型を増やすなら、BEVで究極の静粛性/乗り心地/広さを訴求するモデルや、車幅を抑えめにして大きな灯火類や太いCピラーを備えたクラウンらしいセダン、七人乗りのエステートなどがあってもよかったと思う
たった4つで、これだけ分かり易い差異があっても、分からない人は居るとすると
MAZDAのSUVの6車種は全く判断つかないでしょうね。