トヨタ FJクルーザーは北米専売のはずだった!? 大人気で急遽並行輸入!

トヨタ FJクルーザーは北米専売のはずだった!? 大人気で急遽並行輸入!

 クロスオーバーSUVなのにかわいい!? レトロなデザインゆえにいかつさよりはオシャレな雰囲気をもっていたFJクルーザー。もともとは北米で売るだけのはずだったのにあっという間に人気に!! 海を越えた人気は本国をも動かして並行輸入に踏み切らせた!?

文:小鮒 康一/画像:トヨタ

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当初は日本での販売は企画されていなかった

2003年のコンセプトモデル。よく見ると2006年のリリース版と比べてゴツさが強調されてている
2003年のコンセプトモデル。よく見ると2006年のリリース版と比べてゴツさが強調されてている

 

 トヨタのクロスオーバーSUVとして約7年もの長きに渡って販売が続けられたFJクルーザー。本格的なクロスカントリー性能を有していることはもちろん、人気の秘訣はその特徴的なルックスであり、今見ても十分通用する魅力的なものとなっている。

 そんなレトロな雰囲気を持つエクステリアデザインが最大の特徴であるFJクルーザーだが、元々北米市場で販売するためのモデルとして開発されており、2003年に開催されたデトロイトモーターショーでコンセプトモデルが初お披露目されている。

 FJクルーザーのFJとは、ランドクルーザーの祖先であるFJ型を指しており、デザインは3代目ランドクルーザーのFJ40系をオマージュしたものとなっていた。

 一方のメカニズム系については北米で販売されるピックアップトラックのタコマや、ランドクルーザープラドにも使用されているラダーフレームと、V型6気筒4.0Lの1GR-FE型エンジン、そして5速ATもしくは6速のMTが組み合わされて、四輪駆動のほか、後輪駆動の2WDモデルも用意されていた。

 そんなFJクルーザーはメイン市場の北米地域2006年に投入されると瞬く間に人気車種となる。そしてその人気のウワサは海を渡って日本にも届き、流行に敏感な層や並行輸入を得意とするショップなどが北米から車両を輸入して日本で販売するに至ったのだ。

いよいよ日本導入となるも……

ついに導入された右ハンFJクルーザー。北米仕様による不便さも残しつつ愛された
ついに導入された右ハンFJクルーザー。北米仕様による不便さも残しつつ愛された

 元々海外専売のモデルを並行輸入して日本で乗るというユーザーは少なからず存在していたが、FJクルーザーにおいてはそういったマニアックなユーザー以外からも引き合いが多く、かなりの台数が並行輸入されることとなったのである。

 その人気を知ったトヨタは、急遽日本でもFJクルーザーを販売することを決意。元々北米で売るために左ハンドル仕様のみだったのだが、右ハンドル仕様を開発し、2010年12月から国内販売にこぎ着けたのだ。

 ただハンドルの位置以外は日本向けにローカライズはほとんどされておらず、自動車税的に不利な4.0Lガソリンエンジンもそのままで、横開きのリアゲートも左ヒンジのままなど、北米メインの匂いを色濃く残していたのはご愛嬌。

 それでも並行輸入車には手を出しづらかったユーザーを中心にスマッシュヒットとなり、2017年9月にファイナルエディションをリリースし、2018年1月に終売となるまで、日本では約7年という長きにわたって愛されることとなったのである。

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