スピーカーなどの音響機器でおなじみのハーマンインターナショナル。その傘下にあるハーマンオートモーティブでは、自動車関連のさまざまな技術を開発している。さらに進化したクルマを生み出す最新技術の一端をご覧いただこう。
※本稿は2025年5月のものです
文:ベストカー編集部/写真:ベストカー編集部、トヨタ ほか
初出:『ベストカー』2025年6月10日号
ハーマンインターナショナルが手がける自動車向け先進技術
ハーマン社はJBLやマークレビンソンなどのブランドを持つ総合音響メーカーを基礎として、電子機器などの開発、販売を行うグローバル企業だ。
その傘下にあるハーマンオートモーティブは、カーオーディオをはじめ、車内エンターテイメントなどを主に開発。さらに近年では自動車メーカーとの協業でコネクテッドやインテリジェントコックピットなど、先進的技術を開発し、実装を進めている。
これらはBtoBのため、われわれエンドユーザーには馴染みが薄いのだが、実はインパネの液晶画面やヘッドアップディスプレイがハーマンオートモーティブの開発だった、などということも少なくないのだ。
いわゆるOEMだが、一般的には発注元の自動車メーカーから提示される仕様書に基づいて部品メーカーが開発し、すり合わせをすることになる。
しかし、これでは開発期間が長くなり、日進月歩で技術進化するカーインテリジェントの世界では最先端の技術をエンドユーザーに届けることができない。
そこでハーマンオートモーティブは自社でベースとなるインテリジェントコックピットなどを開発し、それを自動車メーカーに販売することを推進。これが「Ready Products」だ。
進化したADAS系を支える技術を提案し、自動車に新たな価値観を付与することで、さらなる魅力をアピールする。ハーマンオートモーティブはスピード感ある製品開発、提案で新たな技術を送り出すのだ。













コメント
コメントの使い方