2006年10月に登場したトヨタのオーリス。スタイルはベーシックで実用的な5ドアハッチバックとなっていたが、全幅は1760mmと3ナンバーサイズ。デザイン的にも当時ラインナップされていた2代目ヴィッツにも似ており、販売チャンネルもヴィッツ同様なんとネッツトヨタ店だった。それもあって、オーリスに対し大きなヴィッツだと感じる人もいたのではないだろうか?
文:小鮒 康一/画像:トヨタ
【画像ギャラリー】むしろ血統はヴィッツよりもカローラランクスやブレイド!? ポテンシャルはありそうなのに惜しかった……なトヨタ オーリス!!!(19枚)画像ギャラリーそもそもなんでオーリスは投入された?
初代オーリスは3ナンバーボディを纏うモデルということで、上級グレードには1.8Lエンジンを搭載した仕様も用意されていたが、量販グレードには1.5Lエンジンモデルがあてがわれた。
この1.5Lエンジンはヴィッツの上級グレードやRSグレードに搭載されるのと同型式のものとなっており、さすがに1.0Lや1.3Lはなかったが、パワートレーン的にもヴィッツに近しいものとなっていたのだ。
ではなぜ近しいクラスの車両があったのにオーリスが新たに追加されたのかというと、それはオーリスと入れ替わる形で終売となったカローラランクス/アレックスの後継車種として投入されたからにほかならない。
「羊の皮を被った狼」の後継としてはあまりにヴィッツ……
実はオーリスはもともと欧州市場でカローラのハッチバックモデルの後継車種として開発されていたモデルであり、一部地域では引き続きカローラ名義で販売されていたものだった。そのためボディサイズは日本の5ナンバー枠を無視した3ナンバーサイズとなっていて、ホイールハブも5穴仕様となっていたというワケなのだ。
その分シャシー性能には余裕があり、1.5Lはもちろん1.8Lモデルでもシャシーが勝った余裕のある走りを味わうことができたし、遅れて登場した2.4LエンジンやV6 3.5Lエンジンを搭載したブレイドという兄弟車が生まれ、後期型には6速MTを搭載したRSが追加されることになったとも言えるだろう。
このように秘めたポテンシャルは欧州のハッチバックモデルに勝るとも劣らないものを持っていたオーリスではあったが、如何せん見た目がでっかいヴィッツであり、メインユーザーがそこまで走りにこだわりのない層だったため、やや埋もれ気味となってしまったのが残念だった。





















コメント
コメントの使い方元々【ヴィッツ】は昔から海外では【ヤリス】って名前だったはずだから【オーリス】(大リス)で合っていると言えば合ってるのだけど・・・
見た目で損の部分はあると思います。これは他の共通意匠が強い車でも起きてて、特にMazdaとHonda
アクセラや3は肥大したデミオに見えてしまいますし、CX-8はミニバン化したCX-5に見えてしまう。
一方CX-30やMX-30ほど差別化されてれば単独として見れます。先代のシビックも妙にデカいFIT3に思われてましたが、現行は小さいアコードに変わりました