東京ドームを押さえろ!!　ついに始まる王道・カローラ軍団 vs 我道・スバル軍団全面抗争!!

　王道と我道。それはプロレスにもクルマにも存在する。王道＆我道、ベビーフェイス＆ヒールとならんでプロレスに付きものなのが「軍団抗争」。ここでは、王道カローラ軍団と、我道スバル軍団との6人タッグマッチの模様をお届けしよう!!

※本稿は2025年5月のものです
文：伊達軍曹／写真：トヨタ、スバル
初出：『ベストカー』2025年6月10日号

最後は燃費が勝敗を分けた？

　販売台数では王道カローラ軍相手に勝ち目がない我道スバル軍だが、「実力勝負なら楽勝！」と余裕を見せていた。

　だが、いざ試合が開始されると、カローラ軍は決して「片手でひねり潰せる」というタイプの相手ではないことが判明。そう、カローラ軍はアキオ・トヨダが軍団長を務めてからというもの、もはや「昔のカローラ」ではないのだ。

　それでも我道軍先鋒のWRX S4は体格差を活かした圧倒的な加速力で、カローラセダンを攻撃する。しかしカローラセダン、すかさずレフェリーに「おい！　これ、速度違反だろ！」とアピール。注意を受けたWRX S4が法定速度まで落とすと、カローラセダンの技も次第に決まるようになってきた。

ロープに救われたなカローラと思いきや……？

　代わってリングインしたカローラスポーツとインプレッサのマッチアップはおおむね互角か、インプレッサが若干優勢かといったところ。だがビジュアルのせいか、会場からの声援はインプレッサのほうが少ない。このあたりがスバル軍の課題なのだろう。

　そしてさらに選手交代が行われたカローラツーリング対レヴォーグのマッチアップで、スバル軍のもうひとつの課題が露呈した。

　体格差を活かして圧倒的に攻めるレヴォーグだったが、的確に防御を固めるカローラツーリング（ハイブリッド）相手にスタミナ（燃料）切れが発生。

　その刹那、反攻に転じたカローラツーリングが必殺の「ダイナミックフォース」からの片エビ固めを決め、見事王道カローラ軍が逆転勝利を収めた。

●28分40秒、片エビ固めで王道タッグの勝利