トヨタの超人気SUV「カローラクロス」が、2025年5月に一部改良を受けて新型へと進化しました。エクステリアはよりスタイリッシュに、内装はさらに上質に、そして装備面では国内初の最新安全技術まで搭載されるなど、さらに完成度が高まったカローラクロス。進化のポイントをご紹介しつつ、お薦めのグレードやぜひ選んでほしいオプション装備まで、徹底解説します。
文:吉川賢一/写真:TOYOTA
【画像ギャラリー】一部改良でさらに「お買い得なクルマ」に昇華!! トヨタの人気SUV「カローラクロス」(19枚)画像ギャラリーエクステリア大刷新!より洗練されたフロントフェイスに
カローラクロスが、今回の改良で大きく変わったのがエクステリアデザインです。フロントバンパーおよびヘッドランプのデザインが刷新され、クラウンエステートや新型RAV4(CORE)と似たボディ同色グリルのフロントバンパーが採用されました。さらに、左右のヘッドランプを繋ぐセンターランプも採用し、より洗練されたフロントフェイスに仕上がっています。
インテリアにも手が加えられ、センターコンソールまわりにピアノブラック加飾やLEDが追加されたことで質感が向上、Zグレードには、夏場にうれしいシートベンチレーションが運転席・助手席に標準装備されています。ほかにも、車速に応じてハイビームの明るさと照射範囲を自動調整するアダプティブハイビームシステムなど、これまで上級車に限られていた先進装備が、GR SPORTとZグレードで選択可能となりました。上級グレードに限定されているとはいえ、こうした装備がカローラクロスに採用されたのは驚きです。
パワートレインにも変更があり、従来設定されていたガソリンモデルが廃止されました。これにより、今後は1.8L 直列4気筒エンジン+駆動用モーターを組み合わせたハイブリッド専用モデルとなります。ただカローラクロスは、もともと販売台数の約9割がハイブリッド車だったことを考えると、ユーザーへの影響はそれほど大きくないといえそうです。
今回の一部改良では、新グレード「GR SPORT」の設定も発表されました。こちらは2.0L直4エンジン+モーターのハイブリッドで、最高出力、最大トルクともに標準車からパワーアップしています。
快適・安全装備の充実ぶりが半端ない
ただ、今回のカローラクロス一部改良における最大の注目点は、ウインカー連動で地面に矢印を映し出す「シグナルロードプロジェクション」の国内初採用でしょう。交差点などで歩行者や周辺車両に自車の存在や動きを通知し、安全を確保する技術であり、見通しの悪い交差点などで、かなり安全性を高めてくれるアイテム。GRスポーツとZグレードに標準装備されています。安全性を一段階引き上げてくれるこの装備は、今後かなり注目を集めていく装備となるのではないでしょうか。
ほかにも、パノラミックビューモニター(床下透過表示機能付)も、GR SPORT、Z、Sグレードにメーカーオプションとして設定されました。あらかじめ地点登録しておけば自動的に画面が切り替わり、さらに音声操作でも起動できるため、利便性が大きく向上しています。
また、ドライブモードセレクトには、雪道走行でトラクション性能を最大限に発揮する「SNOW EXTRAモード」が追加されました。発進時や旋回時、スリップが発生した際にE-Fourをフルタイム化する駆動制御により、雪上での走行安定性が大きく向上します。こちらは今後、トヨタのE-Four車に順次採用されていくものと思われます。






















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