いま、日本でいちばん売れているクルマのカテゴリである「軽スーパーハイトワゴン」。扱いやすいボディサイズと室内の広さを両立させ、ランニングコストも抑えられるこのジャンルは、子育て世代からシニア世代まで、幅広い世代に支持されています。
軽スーパーハイトワゴンといえば、ホンダの「N-BOX」が、10年連続で軽トップの販売を達成するなど、まさに売れに売れている状況ですが、三菱の「デリカミニ」もなかなかいいクルマ。アウトドアテイストと頼もしさをプラスした個性派モデル「デリカミニ」の魅力をご紹介しましょう。
文:吉川賢一/写真:MITSUBISHI、エムスリープロダクション
【画像ギャラリー】N-BOXもいいけど、こっちもいい!! マジで親戚に薦められる三菱の「デリカミニ」(19枚)画像ギャラリーデリカミニの魅力その1「悪路での走りに優れる4WD」
三菱「デリカミニ」は、三菱の軽スーパーハイトワゴン「eKスペース」をベースに、SUVテイストの味付けが施されたモデルです。日産の「ルークス」とも姉妹車の関係で、2020年にeKスペースと同時にデビューした「eKクロススペース」と入れ替わるかたちで、2023年4月より発売が開始となりました。
デリカミニ最大の魅力は、やはり4WD車の「走りのよさ」でしょう。2WD車も、質感のよさが感じられる高レベルの乗り味ですが、4WD車は、4WDシステムに駆動力を常に4輪に配分するフルタイム4WDが採用されており、滑りやすい路面やわだち、雨雪、未舗装路などでの安心感が圧倒的。2WD車(165/55R15)よりも大径となる165/60R15サイズのタイヤを装着していることで、2WDよりも最低地上高が高くなっていることも、悪路での走破性に貢献しています。
筆者も試乗しましたが、4WD車は、高い姿勢に合わせて、ショックアブソーバー特性が調節されていることで、ゆったりとした乗り心地の足回りとなっており、大きなバンプのあるラフロードでもサスペンションが大きくストロークして、凸凹を絶妙に吸収してくれました。
大きな起伏を超えたときや強めにブレーキングをすると、ロールやピッチングが大きめに出ますが、三菱によると「クルマがどういった状況にあるか、インフォメーションがよく伝わるよう、あえて狙っている」とのこと。オフロードにも強い、三菱らしい自慢の足は、デリカミニの魅力です。
デリカミニの魅力その2「キャッチーなデザイン」
キャッチーなデザインもデリカミニの魅力でしょう。ベースであるeKスペースから、フロントとリアのバンパーやホイールデザインを変えているほか、ルーフレールや大径タイヤ(4WDのみ)の装着(4WDのみ)などによって、SUVテイストに溢れたデザインに仕上がっています。アウトドア感に溢れる人気のボディカラー「アッシュグリーンメタリック」も絶妙にマッチしています。
こうしたSUVテイストのデザインだけでいえば、ライバル車であるスズキの「スペーシアギア」やホンダ「N-BOX JOY」、ダイハツ「タントファンクロス」などのSUV風軽スーパーハイトワゴンたちにも取り入れられていますが、デリカミニは、兄貴分である「デリカ」を思わせるようなデザインテイストが織り込まれていることでさらに力強く感じられます。特に、目力の強い半円形LEDポジションランプや格子状のフロントグリルからは、オフロードに強い「デリカ」のイメージが感じられます。
また、デリカミニをキャラクター化した「デリ丸。」の存在も、デリカミニの魅力でしょう。コミカルなテレビCMも好評のようですし、大小のぬいぐるみやご当地「デリ丸。」シリーズ、「デリ丸。」スカジャン、といったグッズも展開されており、「デリ丸。」の存在は、デリカミニのヒットに大きく貢献しているはずです。






















コメント
コメントの使い方唯一、価格がネック。4WDの最安グレードでも204万、4WDターボの最安グレードで212万~。FFを否定はしないけど、このデザインなら4WDを選びたくなる。アルミホイルも電動パワースライドも電格ミラーもないドシンプルモデルならカスタムベースとして面白そう。今の全盛りもお得なのは分かるけど要らない装備が多すぎる