2025年6月に一部改良と特別仕様車が発表されたトヨタ ハリアー。だけどその裏でハリアーのボディカラーが削減されただって!? 「選択と集中」は仕方ないのことかもしれないけどなかなか受け入れがたいよな……。
文:小鮒 康一/画像:トヨタ
【画像ギャラリー】不人気色は消えゆく運命か……? トヨタ ハリアーどの色が残ってどの色が消えたの? (9枚)画像ギャラリーハリアーが4色に!! カラバリ半減の原因はリセールか!?
トヨタの上級クロスオーバーSUVとして高い人気を誇っているハリアー。そんなハリアーが2025年6月11日に一部改良を実施し、合わせて特別仕様車を設定した。
特別仕様車は「Night Shade(ナイトシェード)」と名付けられ、ブラック系の外装パーツを与えることで、艶やかさと上質感を演出されている。
そして改良の内容としては、安全装備の進化に加え、ステアリングヒーター、シートヒーター、寒冷地仕様、そして12.3インチのディスプレイオーディオが全グレードで標準化となり、価格アップはしてしまったものの、多くのユーザーが選択していた装備の標準化はありがたいと言えるだろう。
ただ、そんな嬉しいニュースに隠れてヒッソリとボディカラーの削減が行われていたのである。
選択と集中の結果!? ボディカラーが半分に
今回の一部改良で、それまで8色用意されていたハリアーのボディカラーはなんと半分の4色になってしまっている。
廃止となったのは「ダークブルーマイカ」、「スレートグレーメタリック」、「センシュアルレッドマイカ」、「スティールブロンドメタリック」の4色で、残されたのは「グレーメタリック」、「プレシャスブラックパール」、「ブラック」、「プラチナホワイトパールマイカ」の4色だ。
この中でグレーメタリックはPHEV専用色となるので、PHEV以外を検討するユーザーにとっては、実質白か黒の2択ということになるのである。
これは新型RAV4も発表されたことで、兄弟車関係にあるハリアーも終売の準備が始まったという見方もできるが、ハリアー自体はモデル末期にもかかわらず堅調な販売を続けているため、そうとも限らないのではないだろうか。
というのも近年のトヨタ車は新型や改良型が登場してもすぐに受注停止となってしまうことが多く、ユーザーからは不満の声も聴かれている。そこでボディカラーを人気のカラーに集約し、装備も人気の装備を標準化することでバリエーションを縮小して売れ筋の仕様を集中して生産できるようにしていると思われるからだ。
商売である以上は仕方ないけど…… ちょっと残念
これはアルファード/ヴェルファイアにも言えることで、デビュー時にはアルファードが3色、ヴェルファイアに関しては2色(PHEV追加のタイミングで「プレシャスメタル」が追加されて3色に)にカラーを絞っていたのも同様だろう。
選ぶ方からしてみるとさまざまなボディカラーやグレード、オプションがあった方が選ぶ楽しみがあるとも言えるのだが、メーカーとしてはそれによって供給に遅れが出るのは好ましくないため、人気のカラーが偏りがちなモデルについては、今後もこのようなボディカラーの削減がなされる可能性はあると言えるのではないだろうか。












コメント
コメントの使い方選べる色の少なさ、色のパターンの少なさは、トヨタの弱点だと思っています。
他メーカーやラッピング業者から見たら、そこに付け込むスキがあると感じますが、まぁ勿体ないですね。自ら顧客を弾いてる。
恐らくは今後新色が出たり、特別仕様で新色設定したりというお決まりパターンでしょうけれど
車ほど高い買い物を、新車でという優良客相手なのだから、いつでも自由に好みの色を選べる選択肢くらい、提供してほしいですね。