人数が多くてもまとまりがいいのが近大らしさ
実績、規模ともに強豪校と呼んで差し支えのない近大自動車部ですが、ここ数年、ジムカーナ以外のダートトライアルやフィギュアといった学連競技には不参加。
選択と集中を行ったからですが、2025年からダートラとフィギュアを少しずつ始め、全日本総合杯(3競技の合計順位)を視野に入れた活動にシフトしていくそう。辻野主将率いる近大自動車部にとって大きな決断です。
「ダートラとフィギュアをやったほうが、部活としていろいろ経験できるじゃないですか。フィギュアは1年生から触れるので、部の活性化にもつながると思います。フィギュアへの参加は正式には決まっていませんが、ダートラはK12マーチを試合車にすることが決まっています」(同)。
楽しいから自動車部はやめられない!
近大自動車部の特徴のひとつが、現役生による自由な運営。活動方針や内容を自分たちで決め、顧問の先生やOBが尊重してくれています。なんと主将の任期も決まっておらず、その時その時で決めていくというからユニーク。
しかし、それにより部員が楽しいと感じる運営が実現でき、たくさんの部員が入部する、好循環が生まれています。
「新入生を走行会に連れていったり、カート大会を企画したり。あと、eスポーツもやっています。自動車部は変わった部活だと思いますので、まずは楽しいと感じてもらえるような運営を心がけています」(同)。
休み期間中は週1ペースで名阪スポーツランドへ練習に行くうえに、個人車での参加もOK。選手になれなくても運転技術を磨く楽しみを味わってほしいという配慮です。しかも、活動日以外はガレージでの個人車の整備も可能。近大自動車部にはガチでクルマ漬けになれる素晴らしい環境がそろっているのです。
「目標はあくまで全日本学生ジムカーナの団体優勝です。今年からGR86で争う、フォーミュラジムカーナも負けられません」(同)。
若者のクルマ離れなんて真っ赤なウソ。筆者はしみじみ感じちゃいました。何よりも部員の笑顔がそれを物語っています。キーワードはやっぱりクルマの楽しさを追求することですね!
ジムカーナ用の試合車は激レアなGR86
近大自動車部のイメージを牽引するGR86。近大ブルーがあしらわれた迫力のカラーリングは試合車というよりレーシングカーそのものです。スポンサーロゴが多いのも特徴で、自動車部に対する企業の期待感を感じます。
自動車部員の愛車聞き込み大調査!
●経営学部2年生 山江雄人さん 愛車:トヨタ MR2(SW20)
先輩のMR-Sがカッコよくて、オークションで調べていたら、たまたまMR2があったので選びました。18万kmも走っていて、動かなくなることもあるのですが、その都度自分で直して乗っています。
カッコがいいので、イケイケで街乗りでき、楽しいです。ルーフについているレアなトムスのダクトがお気に入りです。
●建築学部2年生 市富大聖さん 愛車:トヨタ セリカ(ZZT231)
たまたまパーツが付いていて安くていい感じのセリカがあったので買いました。エンジンを回すと6000回転からカムが切り替わり、音が変わるところが気に入っています。
ドライブに使っているほか、走行会やジムカーナにもセリカで参加しています。今後はもっといいタイヤとカッコいいホイールを履きたいですね。
●理工学部2年生 松田尚樹さん 愛車:マツダ ロードスター(NC)
小さい頃からNCロードスターに乗りたいと思っていたのですが、他大学の自動車部OBに状態のいい個体を譲っていただけることになりまして。かなり安い値段で手に入れることができました。
高級感のある内装、RX-8ゆずりの剛性感、ボディサイズが大きく、遠くから見た時にカッコいいところが気に入っています。
●経済学部2年生 水野琉斗さん 愛車:三菱 ミニカ
最後のミニカ、2011年式に乗っています。三菱とミニカが好きで、維持費のことを考えたらミニカになりましたね。車体と部品が安く、これからいじっていくにはそういうクルマがいいと思いました。
660ccの自然吸気で50psしかありませんが、軽さを感じられるので楽しいですね。三菱が作るクルマは全部好きです。







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