プロのトラックドライバーはどうする?
現役トラックドライバーや長距離ハイヤー運転手からは、「“じっと我慢”が一番。何度も変えるドライバーは結局後ろにいるよ」という声も聞きます。また、高速道路の構造を知り尽くしたプロの視点では、以下のようなテクニックもあります。
・渋滞の先頭がインター出口の場合→中央 or 右車線
・サグ部(下りから上りに変わる微妙な傾斜)が原因→速度維持に有利な右車線
・急ブレーキが多発する状況→車間距離をとれる左車線で安全優先
渋滞中の“心理戦”に勝つ方法
渋滞では、単なるクルマの流れ以上に、ドライバーの「焦り」や「損したくない」という心理が大きく影響します。「隣が早い」と感じるのは、人間の“隣の芝は青い”心理が働いている証拠。
東京大学大学院工学系研究科都市交通研究レポート(2022年)によると、渋滞中に「車線変更したことで失敗した」と感じたドライバーは、精神的ストレスが大きく、次回以降の運転にも影響するという結果も。
このため、心理的なストレスを軽減するには、以下のようなことが考えられます。
・ナビの渋滞予測を事前に確認
・ラジオや音楽で気分転換
・飲み物や軽食を用意し、“渋滞はイベント”と割り切る
こうした“心構え”が、結果としてより安全で快適なドライブにつながるのです。
編集部まとめ
「高速道路で渋滞したら右の追い越し車線か左の走行車線か?」というシンプルな疑問に、実は多くの心理要素や交通工学的要因が絡んでいることがわかりました。
渋滞時はつい焦ってしまいますが、冷静に状況を観察し、車線変更の誘惑に負けない“我慢力”こそが、渋滞をうまく切り抜けるコツかもしれません。右でも左でも、急がば回れ。これが最も賢い選択といえそうです。

コメント
コメントの使い方