日産が北米で販売しているコンパクトセダン「セントラ」。日産「サニー」の北米版として、1982年から販売されている、北米日産のロングセラーモデルだ。
現行モデルは2019年に登場した8代目(B18型)。登場からすでに5年が経過しているが、2024年は北米市場で15万台以上も売り上げ、ローグ(日本名エクストレイル)に次ぐ北米日産の主力モデルとして、いまも高い人気を誇っている。
そんなセントラに2025年後半、いよいよ次期型モデルが登場する。日産にとって最重要マーケットである北米での主力モデルの次世代モデルは、日産の未来を託された、まさに「命運を握る一台」。はたして次世代セントラはどんなモデルなのか!?? 期待を込めて予想してみよう。
文:吉川賢一/写真:NISSAN
【画像ギャラリー】日産の「命運を握る」次世代モデルはどうなる!?? 日産「セントラ」の現行モデル(18枚)画像ギャラリー2024年は北米で15万台以上を販売
冒頭でも触れたように、日産「セントラ」は、日産が主に北米で展開しているコンパクトセダンであり、日本で長年親しまれてきた「サニー」の流れをくむモデルだ。現行型は2019年に登場した8代目(B18型)となる。
すでに5年が経過したモデルだが、安全技術「セーフティシールド360°」をはじめとした先進装備に加え、安心感のある走りと快適な乗り心地、低燃費、広々としたインテリア、さらには21,590ドル~(日本円で約313万円~)というコストパフォーマンスも相まって、2024年は北米市場で前年比40%増となる152,659台を販売。米国の権威ある消費者誌「コンシューマーレポート」では、2025年の年間トップ10にも選出されるなど、高い評価を受けている。
そんなセントラの次世代モデルが2025年後半に発表となることが、日産が2025年3月に公開した新型車投入計画のなかで明らかとなった。経営再建の途上にある日産にとって、この次世代セントラは絶対に失敗の許されない重要モデル。それだけに、どんな内容となっているのかは、非常に興味深いところだ。
カギを握るのは「第3世代e-POWER」と「価格」
2025年7月初旬時点で判明している次世代セントラに関する情報は、「2025年後半に発表」ということと、一枚のティザー画像のみ。
画像からは、現行型と比較してヘッドライトの意匠が新型リーフに似たブーメランタイプになっているほか、フロントグリルの形状も変更されているようにみえ、ボディサイドについても、リアウインドウの形状がこれまでと異なり、フェンダーアーチのラインもよりはっきりと強調されているようにみえる。最近の日産車で採用されている水引模様入りのホイールデザインも確認できる。
新型リーフがハッチバックからクロスオーバータイプへと姿を変えたのとは対照的に、新型セントラは3ボックスの基本スタイルを維持しながら、よりスポーティでスタイリッシュなセダンとして登場することが期待できそうだ。
次世代セントラにおいてもっとも重要なのは「パワートレインのハイブリッド化」だ。北米でもハイブリッド人気が高まるなか、現行型の2.0Lガソリンエンジン+CVTでは、とてもライバルたちに太刀打ちできない。現行セントラも、中国向け(シルフィ)やアジア向けにはe-POWER車があり、その気になれば次期型を待たずして用意できるはずだが、高速燃費を改善する第3世代e-POWERを搭載する次世代モデルで、一気にイメージチェンジを図る算段なのだろう。この第3世代e-POWERは、次世代セントラの大きな武器になるはずだ。
価格も重要だ。現行型の21,590ドルという価格から大きく上振れしない、25,000ドル前後(約363万円)には抑えてほしい。北米でカローラは22,325ドル、シビックは24,595ドル(ハイブリッドは29,295ドル)で販売されている。これらを大きく上回るようでは、いまのセントラ人気を維持することは難しい。初代e-POWER比で20%ものコスト削減を実現するという第3世代e-POWER搭載によって、ハイブリッド化による価格上昇を抑えることができるかは、次期セントラの成否を分ける重要なカギとなるはずだ。
装備面でもエクストレイルやアリアに搭載されているデジタルメーターや大型ディスプレイ、Google搭載インフォテインメントなどの最新装備の充実は必須として、できれば「プロパイロット2.0」の搭載も期待したい。高速道路でのハンズオフ運転を実現するプロパイロット2.0の搭載は、若年層を含む幅広い層への強い訴求力となり、コンパクトセダンという枠を超えて、セントラの競争力を大きく引き上げてくれることだろう。大いに期待したい!!





















コメント
コメントの使い方早く黒字化しないと会社も危ういのにイメージ図ばかりで迷彩化して試走してる映像も無い。会社もしくはどこぞの雑誌のイメージ図ではない実車映像を出さないと誰も納得しない。
日産には頑張って欲しい。 セントラ メキシコ から入れるのか それとも スマーナ 工場に移すのか 。アルテマは アコードの バッジ 違いで 入れたらどうか。 日産も ホンダもあれをあれよという間に 現代自動車に 抜かれてしまった 両者とも 現代を追い抜いてほしい。
日産の車の記事は海外のばかりですね