まもなくの登場が予定されている新型ホンダ プレリュード。先代は2000年秋に生産を終了しているため、実に25年ぶりの復活になる。時代の流れを経ているため、パワートレーンがハイブリッドになるなど時代に即して変化しているが、今となっては貴重な国産スペシャルティクーペというキャラクターはそのままで、あえてこのニッチなジャンルに新型車を投入したホンダには称賛を送りたいところだ。
文:小鮒 康一/画像:ホンダ、ベストカーWeb
【画像ギャラリー】軟派なデートカーだと思っていたのかい!? 先進的機能も盛り沢山で走りも良かったプレリュード!!(39枚)画像ギャラリー歴代プレリュードはどんなモデルだった?
今回は新型プレリュードの登場が控えているということで、歴代のプレリュードの功績を振り返ってみたい。
初代プレリュードは1978年11月に登場しており、前輪駆動レイアウトで初代アコードにも搭載されていた1.8Lエンジンを採用していたことから、「アコードのクーペ版」と思われる向きもあったが、実のところモノコックボディから足回りまで新設計となっており、前輪駆動でありながら抜群のハンドリングを実現していた。
日本初の電動サンルーフを装着したり、コノリーレザーシートをオプション設定にしたりと、装備面で注目を集めがちだった初代プレリュードだが、日本国外では「日本車としてはトップクラスのハンドリング」と評されるなど、クルマとしての評価も高い1台だったのだ。
2代目はFFスーパーボルテージ!
続く2代目モデルは1982年11月に登場。スペシャルティカーとしては一定の評価を集めていた初代だったが、2代目ではそこにホンダ独自の先進技術を余すことなく投入。エンジンには完全新開発の12バルブエンジンを搭載し、フロントサスペンションはダブルウィッシュボーン式を採用。さらにオプションで4輪ABSも用意していた。
またエクステリアデザインはよりワイド&ローとしたことで非常にスタイリッシュとなり、当時のデートカーブームも相まって、スペシャリティカーとしては異例の生産累計実績60万台を記録するほどの人気を獲得したのである。
四輪がぐりぐり動く!? グラウンディングフォームの3代目!
そして1987年4月に登場した3代目は、デートカーとして一世を風靡した2代目のイメージを踏襲したキープコンセプトなスタイルとなっていたが、リアサスペンションもダブルウィッシュボーン式に改め、量産乗用車としては世界初となる、機械式4WS搭載車を設定。引き続き先進的なモデルとなっていた。
1989年11月のマイナーチェンジ時にはリトラクタブルヘッドライトではなく、固定式のヘッドライトを備えた「インクス」を追加。翌年10月には北米向けの2.1Lエンジンが搭載され、大型サイドモールを備えた輸出仕様風な「Siステイツ」が特別仕様車としてリリースされるなど、新たな顧客層の開拓にも余念がなかった。
さぁ、走ろうか! 音速の貴公子も乗った4代目!
1991年9月に4代目となったプレリュードは、バブル期に開発されていたモデルということを感じさせる3ナンバーボディを持った大胆なスポーツクーペスタイリングを持ったスペシャリティカーへと生まれ変わる。
サンルーフや4輪ダブルウィッシュボーン式サスペンション、4WSといった装備は継続しつつも、4WSは機械式から電動式へと改められ、エンジンも全車2.2Lと排気量が拡大されている。
グレード体系も全車がスポーツグレードの「Si」系となり、トップグレードには200psを発生するDOHC VTECエンジンが搭載されていたのも特徴だった。
しかし登場時にはすでにバブル景気は崩壊しており、クーペ需要も冷え込みつつあったことから先代までの人気を獲得するには至らず、1996年11月に5代目へとバトンタッチをすることとなった。











































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